看護師学校を卒業してから今まで、ずっと病院の看護師として活躍してきたけれど、他の分野に転身してみたいという方もいらっしゃると思います。
せっかく取得した国家資格!
次のお仕事でも、看護師免許を活かしてみてはいかがでしょうか?
今回は、医療分野以外で、看護師資格が活かせる職場をいくつか紹介したいと思います。
看護師さんが活躍できる6つの職場
看護職として活躍できるところは、病院だけではありません。今では、保険関係や福祉現場からも看護職は注目されています。
看護師という資格は様々なところでそのニーズが高まっているのです。
病院以外の職場で、看護師が持つ資格や経験を活かして働くことができる、6種類の職場を紹介していきますよ。
幼稚園、保育園
まずは、看護師という立ち位置のまま、「病院」ではなくて、「幼稚園や保育園」での勤務も可能になります。
小さいお子供さんが好きな方にとっては最適な職場だと思います。
また、昼間のお仕事になりますので、病院勤務の時のように夜勤があるケースはほとんどありません。
子育てや家庭と仕事を両立されたいと思う看護師には大きなメリットがあります。
看護roo!をみてみると、大阪の天王寺区の幼稚園の求人情報がありました(2017年6月時点)。
主な仕事内容としては、養護職員として園児の怪我、急病対応、病院への同行、保護者への病状説明、園児の健康診断等の実施と書類の作成・管理になります。
福祉施設
看護師の資格以外に新たな資格を取得すれば、社会福祉の分野でも活躍することが可能です。
具体的には、
- 介護老人保健施設
- 介護老人福祉施設
- 居宅介護支援事業所
- 保育所・乳児院
- 社会福祉施設
などがあげられます。
大手損保会社が運営する横浜の介護付有料老人ホームの求人がレバウェル看護にありました(2017年6月時点)。
お休みが月に8日から9日確保されています。また、医療面でのスキルアップだけでなく、コミュニケーション研修やポジティブ心理学の講座なども受講できる環境はうれしいですね。
助産師
看護師の有資格者は、助産師の養成機関で一定期間の専門教育を受け、現場での実習終了後に、国家試験を受験して合格しますと、助産師として働くことも可能になります。
なお、助産師の受験資格は、現在の日本では女性のみにしかありません。
レバウェル看護に、昭島市のレディースクリニックの求人がありました(2017年6月時点)。
最寄り駅1分と通勤の便もよく、新しくきれいな職場のようですよ。
保健師
看護師の有資格者は、助産師と同様に保健師を目指すこともできます。
ただし、保健師の場合はさらに3つの働き方を選択できます。
行政保健師
市区町村の保健所や保健センター、役所内の児童家庭課や高齢者福祉課などに勤務し、住民の健康を維持するお仕事をします。
産業保健師
企業の保健室などに勤務し、産業医や企業の衛生管理者と協力して、企業内の労働者の健康を維持するお仕事をします。
最近では「産業看護師」という仕事もクローズアップされますが、この場合は資格は看護師のまま、保健師などの指示の元で働く、と考えて良いでしょう。
学校保健師(養護教諭)
分かりやすくいえば保健の先生です。学校の保健室に勤務し、生徒や教員など校内の人の健康を維持するお仕事をします。
ただし、養護教諭になるためには、保健師が必要とする単位の他に、養護教諭になるための単位を取らなくてはいけません。
養護教諭 = 保健師 + 学校の先生 という役割になりますからね。
レバウェル看護をみてみると、東京あきる野市の地域包括支援センターの求人がありました(2017年6月時点)。
日勤勤務のために、プライベートとの両立ができますね。
企業
これは2つの考え方があります。
企業内の看護師として働く場合と、企業の一社員として働く場合です。
企業内の看護師の場合、一社員ではあるのですが、配属先は保健室であり、仕事の内容は保健衛生に関することです。つまり”医療者”としての側面が強くなります。
企業の一社員の場合は、あくまで一社員であり、配属先は営業や開発など、一般社員の方と同じです。ただし、敢えて”看護師”として雇用されるのであれば、求められる役割としては医療に関する知識や経験などを生かした仕事になるようです。
しかし、”医療者”として働くわけではないので、一般社員のようにパソコンスキルやプレゼンテーション能力も必要とされます。相手にするのは”患者さん”や”具合の悪い人”ばかりではないということです。
大阪にある臨床薬理研究所の求人情報をレバウェル看護でみつけました(2017年6月時点)。
やはり企業ということで、夏期休暇・有給休暇・年末年始休暇などの休暇が充実していますね。
ツアーナース(イベントナース)
ここ数年、ツアーナースやイベントナースという求人も多くみられます。
いずれもスポットでの仕事になることが多いのですが、この2つは働く場所で2つに分かれます。
ツアーナース
「旅行付添看護師」ともいい、文字通り修学旅行や企業の慰安旅行など、団体旅行に添乗するお仕事です。参加者の健康管理が主な仕事になります。
イベントナース
大規模な野外コンサートや、プロスポーツが行われる会場の保健室などで待機し、観客の応急処置などを主に担当します。
まとめ
看護師の資格は、医療に関する専門知識が幅広く身につき、様々な分野での活用・応用が可能になる資格です。
例えば、看護師の有資格者と言うだけで、他の分野の国家資格での受験資格を得ることができたり、一部の試験科目の免除を受けたりなどの優遇処置を受けることが可能となります。
看護師以外の仕事でチャレンジをしたいと考えた場合でも、他の資格をプラスで取得することによって、今まで以上にキャリアアップしていく事だって可能です。
医療業界だけにこだわらず、ぜひ幅広い視野をもって自分の理想の職場探しをしてみてくださいね!
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