看護師に人気の企業看護師と一口に言っても、色々な職種があります。独断と偏見ではありますがここでは一般的に人気の高い企業看護師のベスト5を発表します。
<第1位>会社の医務室や保健室の看護師
会社の医務室や保健室の看護師は、その会社の社員が勤務時間中に体調を崩した際の看護や、健康診断の手伝いなどが主な仕事です。
最近では、ストレスを抱えている社員が多いので、その話し相手になる事も大切な仕事です。また、保健指導の知識や経験があるとアピールポイントになり、採用されやすくなります。
社内に保健室があるような会社は、大企業なので待遇面にも恵まれていて、完全週休二日制、残業少なめ、有給取得可と言う感じがほとんどです。
<第2位>臨床開発モニター(CRA)
臨床開発モニター(CRA)は製薬会社に所属して、基準通りに治験が実施されているかどうかを監視する仕事です。こちらの仕事には、医学的な知識が求められますが、それに加えて、常に新しい事を学んでいこうとする姿勢も必要になります。
なぜなら、医師と話したり、カルテを読んだりする機会が多いからです。尚、PCでのデータ入力や事務処理作業も多いので、事務作業が得意な方には向いているでしょう。
<第3位>ツアーナース(旅行添乗)
ツアーナース(旅行添乗)は、修学旅行や企業の視察や研修旅行、親睦旅行などの団体旅行に添乗して、旅行中に怪我や病気になった参加者の処置を行ったり、健康管理を行ったりする仕事です。色々なところに旅行に行けるので、アクティブな方に向いています。
下は小学生から上はお年寄りまでと様々な年齢層の人が、看護の対象になりますし、いつどこでどのように体調を崩すかもわからないので、幅広い看護知識と経験が求められます。
ただし、年間を通して安定して仕事がある訳ではなく、どうしても単発の仕事になってしまいますので、ツアーナース専属では厳しくなります。正社員ではなく、元看護師の主婦の方や、非常勤の方が多いようです。
<第4位>治験コーディネーター(CRC)
治験コーディネーター(CRC)は治験施設支援機関に所属して、治験のコーディネートを行う仕事です。
仕事内容は、臨床開発モニター(CRA)と似ていますが、所属している組織の治験での立ち位置と、治験者と直接接する機会があるという、この2点が大きな違いになります。
事務処理能力が必要になってきますが、そのことに加えて治験者のメンタルケアやアフターフォローをする能力も必要になります。
<第5位>クリニカル・コーディネーター
クリニカル・コーディネーターは、矯正治療を受けようとしている患者に治療内容をしっかりと説明し、不安を解消する仕事です。クリニカル・コーディネーターの存在により、医師は治療に専念する事ができるようになります。
歯の矯正治療は非常に高額ですし、多くの時間が必要になり、治療後のメンテナンスも必要になってくるため、患者もデリケートになっている事が多いです。しっかりとした分かりやすい話し方ができ、信頼感を与えられるようなコミュニケーションをとれる方に向いている職種と言えます。
それぞれの企業看護師に向いている人、向いていない人
以上が企業看護師でも人気の高い職種になりますが、やっぱりそれぞれに向いている人、そうでない人というのがあります。
例えば会社や学校の保健室で働く、クリに刈るコーディネータとして働くということは、コミュニケーションをとることが非常に重要です。人と話すのが得意な人は向いていますが、そうでない場合は向いていないかもしれません。
臨床開発モニターの場合は事務作業などをはじめ研究開発的な仕事が主になります。このような仕事が得意な方は向いている職種だとと言えます。
ツアーナースはその名の通り旅行などに同行しますので、好きな人は良いですが泊りがけのケースもありますから時間的制約がある人には向いていません。
治験コーディネータの仕事は多岐にわたり、被験者のメンタルケアなども重要な仕事です。あまり多くの仕事が得意ではない人には向いていないかもしれません。
このようにそれぞれその職種によって向き不向きがあります。
自分にはどんな職種が向いているのかをしっかりと考え、自分に合った企業看護師を目指すことが非常に重要です。