勉強する内容から、実際の業務に至るまで、その差はかなり大きく、正規職員としての看護師でさえ待遇に違いが見られる正看護師と准看護師。
アルバイトとして働く看護師では、待遇にどのような違いが見られるのでしょうか。
まずは、アルバイト待遇以外の正看護師と准看護師の違いから見てみましょう。
正看護師と准看護師の違い
下の3つはよく聞く正看護師と准看護師の違いです。
- 正看護師資格は国家資格免許ですが、准看護師資格は都道府県知事免許です。
- 正看護師は、資格まで看護学校で3年間、あるいは看護の短大、大学の看護学科等で学びます。准看護師は、准看護師学校で2年間です。卒業すると受験資格を得ることができます。
- 診療の補助という点ではどちらも同じですが、正看護師は自分の判断で看護を行えるのに対し、准看護師は医師や看護師からの指示を受けなければ看護を行うことができません。
アルバイトの場合、給与と仕事内容の差はどれくらいあるか
1.給与
アルバイトを探す際に、基準の一つとなるのがお給料。
しかし、正看護師と准看護師ではお給料に一番待遇の違いが出ています。
先ほど説明した理由から、実際の業務の中では正看護師の方が責任のある仕事を任されることがほとんどです。
正看護師の時給の相場は1,600円ほどですが、准看護師では1,400円ほどが相場になります(ただし、職場(病棟、クリニック、訪問看護等)によって大きな差があります)。時給では100円~200円の差が見られますが、1ヶ月にすると20,000円ほどの差になります。
例:クリニック勤務 勤務時間 8:45~18:00 (休憩90分) 週3日
正看護師…時給1,500円
1,500円 × 7時間45分 × 3日 × 4週 = 1ヶ月 134,100円
准看護師…時給1,300円
1,300円 × 7時間45分 × 3日 × 4週 = 1ヶ月 116,220円
※あくまで個人的に計算したものです
また、看護師のアルバイトでは、経験や年数によって勤務内容が変動するものもあり、その差がお給料に反映されることもあります。
お給料では准看護師と正看護師で違いが見られますが、福利厚生や保険では違いはほとんどありません。ただし、勤務先によって違うので、注意が必要になります。
2.仕事内容
正看護師のほうが、准看護師よりも仕事の幅を広げられる可能性があるといえます。
看護業務を行うという点において、正看護師も准看護師も大きな違いは特にありませんので、実際に正看護師、准看護師のどちらも募集をしている病院や老人ホームも多くあります。
しかし、専門的なことや、経験が関わってくることは正看護師のみの募集が多くなります。
正看護師はアルバイトやパートであっても、看護学校の講師や看護実習の助手の求人があり、看護師としてのスキルや経験をアップさせ、興味の幅を広げることができます。
やはりその差は大きい
いかがでしょうか?
仕事面で看護師と准看護師には違いがあるように、アルバイトとして雇用形態が変わったとしても正看護師と准看護師では大きな差が出ます。
働き方は人それぞれですが、もし今准看護師として働いているのであれば、これから正看護師を目指してみるのもよいかもしれません。
仕事内容、お給料、今よりもっと希望に近い形で働くことができるようになると思いますよ。