看護師が転職をする理由、それは、
- 「人間関係」
- 「給与」
- 「やりがい」
これらが上位に挙げられることがほとんどです。
ここでは「人間関係」と回答した方にフォーカスして、どのようなことが起こったのか、各ケースの実例を交えて見ていくことにしましょう。
ケース1:先輩編 (20代女性)
看護専門学校を卒業すると同時に病院で働き始めましたが、勤めていた病院はダブルチェックがしっかりとしており、ひとつひとつの業務で複数の人と関わっていました。
その際に、先輩ごとにやり方が異なったり、ズルをする人がいたり…と、忙しさも重なったこともあり、一緒に行動していた人と息が合わないストレスが大きくなってきました。
しばらくして、勤める科が変わりました。その科では、新人看護師の指導用のノートを関係のない先輩にまで見られていて、ノートを見ながら陰口を言われていて…。
結局、先輩看護師と関わりがうまく持てなくなってしまい、その病院は9ヶ月ほどで辞めました。
ケース2:上司編 (30代女性)
病棟勤務、7年目ナースです。半年前から師長が変わりました。
その師長は、自分より年下のナースのシフトは、希望を全く通さない(自分は4連休で、私達はとれても2連休等)。
なんでも把握しないと気が済まない方で、プライベートの行動までチェック。
連休を取るのも、誰と・どこに・何をするのかを提出。「彼氏と旅行」なんて正直に話すと、最終的には『別れなさい』という始末。
知らない事が発覚した時は、その日は話してくれないことも。
これ以外にも不満に感じるところがあり、師長が変わってから半年で既に数人が辞めました。もちろん仕事面では、尊敬できる部分もゼロではありませんが、管理というより束縛に近いものを感じる時があり、近いうちに転職を考えています。
ケース3:医師編 (20代女性)
前の病院で、初めてインシデントを起こしたときに、元気づけようと誘ってくれて、その医師と同僚数人と飲みに行きました。
その後、病院で会うたびに連絡先を聞いてきたり、食事に誘ってきたりしました。
彼に対して特別な感情もなく、既婚者だったこともあり、私はずっと理由をつけて断っていました。
しばらくこのやり取りが続くと突然、豹変しました。
業務中の報告も「お前の話は聞きたくない・話したくない」や、患者の補助に入ろうとすると「お前は入ってくるな」と業務に支障をきたす様になりなりました。
どうしたらいいか分からなくなり、同僚にも相談しましたが何もできず、2週間ほど続きました。そしたら今度は、何もなかったかのようにまたしつこく話しかけて、食事に誘ってきました。
根負けした私は、『ハッキリやめてほしい』と伝えるために、一度会う事を承諾しました。
これが大きな間違いで、どこからか会った事が病院内で広まり、同僚・先輩には白い目でみられて噂もどんどん大きくなり、体調を崩して退職しました。
人間関係に悩むときは…
人間関係はどこの職場にいても関わってくるものですので、長く仕事を続ける上では非常に重要な問題となってきます。
しかしどれだけ自分が気を付けていても上手くいかないときがあるのも事実です。
どうしても合わない人、特に価値観や考え方が違う場合はどうしようもないからです。
このような人間関係に悩むときは思い切って「転職」を考えてみるのもアリだと思います。
転職というとネガティブなイメージがあるのが日本人の考え方でもありますが、だからと言って我慢して働き続けることが良いわけがありません。
転職をきっかけに思い切って環境を変えてみることは、決して悪いことではありません。自分自身の人生です、我慢して働くより明るく元気に働く人生を選んでほしいなと思います。