看護師の転職理由の上位にランクインする、「やりがい」。
医療の現場で働く看護師は患者さんの命に直接関わっており、やりがいも人それぞれあると思います。そしてやはりやりがいのある仕事がしたいと感じている人も多いようです。
看護師が思うやりがいとはどんなものなのか、ここで、いくつか看護師さんのエピソードを見てみましょう。
ケース1:看護経験を積みたい
前は病院の外来に勤めていました。
転職では別の科の募集で採用になりましたが、病院側の事情で外来の勤務になりました。
しかし、午前と午後の診療が4時間ほど空いており、手すきの時間はほとんど雑談の時間になっていました。
日々こなしていくだけの業務。あまり看護の経験を積むことができない職場。
お給料が安いこともあり、病棟での経験を積めるところで働きたいと思い、転職しました。
病棟の経験が少ないため、中途採用に力を入れていて、研修がしっかりとできるところを重視して、紹介会社を使って探しました。
無事に希望する所に転職でき、今は夜勤もやっているので忙しさは増えましたが、患者さんとコミュニケーションはしっかりとれる環境で、看護師としてのやりがいを感じています。
ケース2:看護の経験を積みつつ、患者さんとしっかり向き合いたい
3交代制の病院の病棟に勤めていました。
日常のケアをやっていたのですが、ここでは医療行為の経験が積めないことに気づき、不満が溜まっていきました。そこで、転職を決意し、今の病院に就職しました。
最初は、今までとは全く違う分野のクリニックで看護師をしようかと思ったのですが、病院でのキャリアを積むことを優先にして、病院勤務をすることにしました。
今勤めている病院はケアミックスの病院で、同僚の看護師からの評判も良いところでした。
私は、患者さんとしっかり向き合って看護をしていきたいと思っていたので、私に合う病院に勤めることができたと思います。
ケース3:患者さんに寄り添う看護がしたい
「患者さんに寄り添うこと、どんな時でも患者さんやその家族と向き合うこと」を目標として看護師になりました。
最初は割と大きな病院に勤務していましたが、日々の業務に追われ、自分の目標とのギャップを感じるようになりました。
そこで、自分のやりたかった看護を追求しようと思い、その病院を退職しました。
今は念願だったガンセンターに勤務しています。
ここでは、患者さんの苦痛をいかに軽減するか、患者さんの望みをどれだけ実現できるか、ということを考えて看護をします。
その中には患者さんだけでなく、家族のケアも含まれています。
自分の目標とする看護に近づいており、とてもやりがいを感じています。
自分にとってやりがいのある仕事を
看護師にとってのやりがいと言ってもそれはやはり人によって様々です。
看護師を目指す人の多くは人の役に立ちたい、病気で困っている人の力になりたい、このような思いを抱いています。
しかし現実的には日々の業務が忙しく、思い描いていたやりがいを感じることができずに働いている看護師も多いようです。
もし今の職場でそのような思いを抱えているのであれば思い切って転職をすることで環境を変えてみるのはいかがでしょうか?
自分の本当にやりたいことができる環境、やりがいの感じれる仕事、このような環境を手に入れることはそう難しいことではありません。自分がやりがいを感じて看護師として充実した働き方が出来るかどうかは環境を変えてみることでも実現することができます。