看護師の知識と能力は、うまく活かせば企業内で貴重な存在として重宝される人になれる!
今回は企業でも活躍できる看護師になるためのポイントを考えていきますよ。
企業でも活躍できる看護師になるための5つのポイント
1. 良きパートナーとして頼ることも大切
企業は専門性を活かすことで、差別化をはかろうという姿勢があります。
医療介護にも様々なビジネスチャンスがあると思われ異業種が参入していますが、情報収集ができず、うまくモノづくりもできていないようです。
「現場の看護師さんは忙しそうで、声をかけても無視されます。説明しても必ず質問攻めにされ、ダメ出しされますから…」という印象をもたれ離れつつあります。
看護師の過重労働、離職率増加、腰痛などの労働環境改善には、自分たちだけでは限界もあります。
もっと看護師の働き方や悩みを発信して、異業種の方に助けてもらってもいいのではないでしょうか。
ひとりで何とかしようと頑張りすぎては燃え尽きてしまいます。人の力を自分の力にできれば、心の余裕もうまれ自分の時間が持てます。
2. 主張ではなく、交渉をすること
看護師は経験から予測ができるため、ついつい自分の意見を言いたくなります。
相手と違いを感じた時には冷静になり、自分は何にこだわっているのかと自分と対話をしましょう。
最初は感情が先行してうまくいきませんが、継続することで「人と自分の考えは違う」ことに気づき、気持ちを楽に接することができます。
まず、異業種の方の疑問や意見を受け入れ、医療や看護の世界がわかるように支援し、励まし、意見の違いについては交渉をしましょう。
異業種の方とWin-Winのモノづくりができるには、信頼関係づくりからです。
交渉で十分に話し合えたという体験から信頼を得られます。
信頼関係づくりは遠回りのようにみえて、結果を出す近道になります。
3. クッション言葉を増やして相手に許可をとる
緊急時など単刀直入に指示を出す習性が表に出てしまうと、相手は「一方的に看護師に決められた」という嫌感をもつかもしれません。
「あなたの言うことはもっともだけども、納得できない」という感情が先行し受け入れてもらえないこともありえます。
「仕事に感情を入れるなんて!」とプロフェッショナルな人ほど思いますが、最初はそこでの習慣ややり方に従い賢く生きましょう。
次のようなクッション言葉を使うことで丁寧で優しい印象を相手に与えることができると、快適感情がわき、早く自分を受け入れてもらえます。
- 「失礼ですが」
- 「恐れ入りますが」
- 「お手数をおかけしますが」
- 「お差し支えなければ」
- 「申し上げにくいことなのですが」
- 「勝手を申しまして恐縮ですが」
- 「~(して)頂けますか?」
- 「今、話しかけてもよろしいでしょうか?」
4. 曖昧な命令でリードする
曖昧な命令表現を使うと、相手に主導権を握らせながら自分の意見を通すことができます。
「改善のために○○してください」と言われると命令されたように感じますが、「○○することは、改善につながると思われますが如何でしょうか?」と言われるとどうでしょうか?
伝えたいことの後に相手のメリットにつながることを添えると、相手は深層部にある選択肢を知り、自分で気づいたように感じられます。
5. 自分のことを通訳してくれる人をもつ
専門用語を誰にでもわかる言葉に変えることは重要ですが、習慣を変えることは難しいです。無意識で医療略語を連発して、相手を威圧している状況を何度もみました。
自分の代わりになって通訳してくれる仲間を一人でもつくると、自分の言い分を組織に合うようにわかりやすく伝えてくれて助かります。
最初に「医療業界しか知らないから、わからない言葉があれば教えて欲しい」や「わたしの言っていることわかりますか?」などと、繰り返し尋ねやすい人を得ましょう。
相手がどのように解釈されたのか聞き出し、一般に理解できる言葉を真似て、少しずつ自分の引き出しに入れるとよいでしょう。