「管理職としてこうありたいのに、今の病院ではやりたいことができない!」
病院の環境や方針によっては、自分の力を十分に発揮できない場合があり、管理職だって転職を考えることがあると思います。
では、管理職経験者の場合、転職の際に求人を探すポイントとなるのはどんなことなのでしょうか。
管理職の看護師の転職5つのポイント
管理職として転職先を探す際にチェックしておくべき5つのポイントをご紹介します。
1. 病院理念や看護理念は自分に合っているか
管理職はそれらの理念実現のために尽力することを求められます。病院の方針を理解し、賛同できるかは今後の業務においてとても重要です。
2. 教育体制、研修制度は整備されているか
管理職こそ教育が必要という声が大きくなっている最近の情勢。ファーストやセカンド、サードといった研修への参加はもはや常識となりつつあります。
とはいえ、それら研修参加への待遇は病院によってかなり違います。研修費用、交通費、生活補助、休暇など、すべて病院が負担してくれるところもあれば、研修については一切の補助が出ない病院もあります。
3. 環境やスタッフの特色はどうか
スタッフの年齢層や離職率、有給使用率などもチェックしておきましょう。また病院のシステムや地域における役割も知っておいた方が良いでしょう。(ついでに人間関係も…)
4. 管理職の選出と配置方法は
推薦や立候補、経験年数で自動的になどなど、いろいろあります。その選出方法の違いが、その病院の管理職の在り方に大きく影響する場合があります。
また病院によって、各部署に配置する役職も人数もさまざまです。師長、副師長、主任、副主任…全員いるところもあれば、主任ひとりで現場を守っているところもあります。
5. 管理職の待遇は納得できる内容か
管理職手当とは、管理職として課せられた責任に対する対価です。どれだけの責任と業務に対し、どれだけの対価が支払われるのかを事前に確認しておくと良いでしょう。その際に、管理職の平均残業時間も聞いておくことも忘れずに。
では、実際に管理職経験者の転職エピソードを紹介します。
管理職経験者の転職エピソード
ここで、管理職経験者の看護師Aさんの転職エピソードを紹介します。
管理職経験者 看護師Aさんのエピソード
管理職として転職先を探したことは過去2回あります。
いずれも大手民間病院で、自分でアポイントを取り面接に行きました。そこで感じた事は、「自分の管理職としての経験が、他の病院で必ずしも評価されるとは限らない」ということ。
自分がこれまでやってきた管理職としてのスキルが、多少なり他院でも評価されると思ったのですが、待遇的には【ほぼゼロ】だったのです。
これは病院の体制にもよりますが、やはり元々その病院で経験を積んでいるスタッフを昇級させるケースが多いからではないでしょうか。
つまり、管理職としての転職は現実にはなかなか難しく
- スタッフとしてイチから出直す覚悟が必要になる可能性がある
- 収入低下はある程度覚悟しなくてはならない
ということを転職経験をもって学びました。
最後に、中間管理職の看護師が求人を探すためにはどうしたら良いのか見てみましょう。
中間管理職の看護師が求人を探す方法
中間管理職の募集はあまりポピュラーではないため、自分自身で募集情報を得ることはなかなか大変なことです。
口コミや友人による紹介、ヘッドハンティングなどの方法もありますが、 現実にはそう簡単にはいかないでしょう。
また、面接でいきなり「管理職希望です!」と切り出すのもなかなか勇気が要りますよね。
管理職の募集情報は求人サイトへ相談した方がスムーズに得られるかもしれません。
転職のプロにお任せすれば、給料や管理職手当などの情報も事前に入手できますし、管理職として自分がこうありたいという思いを相手に伝える、良きパートナーとなってくれるはずです。
おわりに
今の職場への不満だけで行動すると、転職は失敗につながりやすくなります。
大切なのは、自分が目指す『管理』を実現させるために、次は何を病院に求めて転職するのかを明確にすることが大切です。
『中間管理者の看護師に捧ぐ!理想的な管理職の姿とは』では、管理職とはどうあるべきかについて考えていますよ。ぜひ、こちらもご覧くださいね。