女性の心と体をサポート!産婦人科看護師の仕事と求人例

産婦人科は一般的に妊娠や分娩などお産に関わるイメージが強いため、生命の誕生に関わりたいと産婦人科を希望する看護師が少なくありません。

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産婦人科で働く看護師の中には、赤ちゃんが生まれた時の喜びや、出産の緊張感やお産が始まってからのスピード感、同じ女性として患者さんと寄り添い合えるということで「産婦人科で働くことにやりがいを感じる」という看護師が多くいます。

 

今回はそんな産婦人科のお仕事について詳しく紹介します。

産婦人科看護師 実際の求人

まずは、実際にどんな求人がでているのか見てみましょう。

1. 産婦人科クリニックの求人(東京都)

こちらは看護のお仕事に掲載されている東京都にある産婦人科病院の求人情報です。(2017年10月)

ここには載っていませんが、ブランク応募可というところや、病床数が61床の小規模の病院で、一人ひとりの分娩に向き合いながら産婦人科に関する知識を一から学べるところが魅力的ですね。

 

2. 産婦人科クリニックの求人(東京都)

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こちらは、看護roo!に掲載されている東京都の産婦人科クリニックの求人情報です。(2016年1月)

54床のベッド数、年間分娩件数は約800件ですので、十分に経験を積むことができますね。ブランクがある方も未経験者でも応募可、残業が少ないというところも魅力的です。

 

3. 総合産婦人科クリニックの求人(東京都)

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こちらは、マイナビ看護師に掲載されている東京都の総合産婦人科クリニックの求人情報です。(2016年1月)

生殖医療科と産婦人科を兼ね揃えているので、どちらの分野も学ぶことができます。また、こちらのクリニックは完全予約制なので、一人ひとりの患者さんに向き合い、個別性に合わせた看護が実践できるところが魅力ですね。

 

産婦人科はこれまでの経験を重視しそうな診療科ですが、転職サイトを探してみると、意外にも未経験者OKというところがたくさんあります。

 

次に、そもそも産婦人科とはどのようなところなのか見ていきましょう。

そもそも産婦人科ってどんなところ?

  1. 患者さんは女性に限られる
  2. 産科と婦人科の患者さんが同じ病棟に入院している
  3. 新生児室と分娩室がある
  4. 病床回転率が高い

1. 患者さんは女性に限られる

産婦人科とは、女性の生殖器である、卵巣、子宮、膣、外陰部を中心に診療、治療が行われる診療科です。つまり産婦人科の入院患者さんは女性に限られるという特殊な場所です。

2. 産科と婦人科の患者さんが同じ病棟に入院している

大学病院や総合病院などの大きな病院では、産科と婦人科の患者さんが同じ病棟、時には同じ大部屋に入院することがあります。

個人病院では、ホテルのような高級感のある外装や内装を施し、プライバシーを重視した全室個室にしているところもあります。

3. 新生児室と分娩室がある

他科の病棟と異なり、婦人科の病棟には、新生児室と分娩室があります。

病院によっては、安全で快適な分娩を目指し、LDRを備える病院も増えています。LDRは、陣痛分娩室です。Labor Delivery Recoveryの略で、陣痛(Labor)から、分娩(Delivery)、産後の回復(Recovery)までを同じ部屋で過ごすという意味があります。

4. 病床回転率が高い

産科では、切迫流早産などの場合は入院期間は長くなりますが、分娩の場合は帝王切開でも10日前後で退院となります。

婦人科では、開腹しない腹腔鏡手術が増加しているため、術後の入院日数も短縮傾向にあります。

そのため他科の病棟と比較すると、産婦人科では患者さんの入退院が多く、加えて産後や術後のベット移動などもあり、バタバタしています。

 

では、産婦人科看護師はどんな仕事をするのでしょうか。

産婦人科看護師の仕事とは

産婦人科は、産科と婦人科とでは看護師の仕事が異なります。
産科と婦人科、それぞれの主な仕事を見ていきましょう。

産科の主な仕事とは

産科では、妊娠や分娩に関係した看護をおこないます。

  • 分娩に関する間接的な医師や助産師の介助
  • 帝王切開による分娩の際の術前術後の看護
  • 妊婦さんやそのご家族のサポート
  • 出生後の新生児の看護
  • 人工妊娠中絶の看護
  • 不妊治療の看護 など

 

婦人科看護師の主な仕事とは

婦人科では、女性の疾患を対象にした看護をおこないます。

  • 女性の生殖器(卵巣、子宮、膣、外陰部)に関する疾患の看護
    女性特有の月経異常、子宮内膜症、更年期障害、性病 など
  • 女性の生殖器(卵巣、子宮、膣、外陰部)の腫瘍を取り除くための手術や化学療法の看護
    卵巣腫瘍、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌 など

 

次に、産婦人科で働く看護師の特徴を見ていきましょう。

産婦人科で働く看護師の特徴

  1. スキルアップを目指している
  2. 気遣い、配慮ができる
  3. 同じ女性として産婦人科を学びたい
  4. 自分の業務を線引きしている

1. スキルアップを目指している

産婦人科に関連する資格には、母性専門看護師、不妊症看護認定看護師、助産師があります。将来的にこれらの資格を取りたいと産婦人科への就職を希望する看護師が多くいます。

また、有資格者と一緒には働くことにより、さまざまな知識を得ることもできますし、夢に向けて頑張ろうというモチベーションアップにもつながります。

2. 気遣い、配慮ができる

特に分娩や産褥期ケアのサービスに力を入れている個人病院では、看護師の接遇が重視されることが多くなります。

また、産婦人科では乳房マッサージや内診など、患者さんのデリケートな部分に伴う処置が多くなるため、そのような処置の際には、患者さんへの気遣いや声掛け、個人のプライバシー確保などに配慮できる姿勢が求められます。

3. 同じ女性として産婦人科を学びたい

産婦人科には男性看護師は殆どいません。産婦人科で働く看護師の中には、自分も同じ女性として、産婦人科で扱う女性特有の疾患やその治療を学ぶびたいと考える看護師もいます。

また、産婦人科で働く看護師の中には、単純に赤ちゃんが好きという人も少なくありません。妊娠や出産という生命の誕生に立ち会い元気な赤ちゃんに出会えることを喜びとしている看護師もいます。

4. 自分の業務を線引きしている

産婦人科では看護師と助産師が一緒に働いていますが、病院によっては、看護師と助産師との役割分担が不明確な場合があります。

しかし、分娩は助産師に任せ自分は病棟業務に徹底し、分娩などで人が足りない時に呼んでもらうなど、助産師の仕事と自分の看護師の仕事とを線引きしている人が多くいます。

 

それでは、産婦人科看護師に求められるスキルとは何か考えてみましょう。

産婦人科看護師に求められるスキルとは?

  1. 不安を軽減できるような精神的援助
  2. 周手術期の知識
  3. 妊娠や出産に関する知識
  4. 小児科のスキル

1. 不安を軽減できるような精神的援助

分娩、中絶、不妊、切迫流産、切迫早産、婦人科疾患どれも患者さんの不安が強くみられます。

特に不妊、切迫流産、切迫早産、婦人科疾患では、その治療が長期にわたることもあり、患者さんとの信頼関係を築き、さまざまなケースの精神的サポートが行えるスキルが必要です。

2. 周手術期の知識

意外に思うかもしれませんが、産婦人科では周手術期の看護に携わることが多いんです。

帝王切開、中絶、婦人科系の疾患での腹腔鏡手術、開腹手術があります。そのために周手術期看護はもちろん、感染管理などの知識も持っておかなくてはいけません。

3.  妊娠や出産に関する知識

分娩は助産師が関わるといっても、同じ場所で働く看護師も当然その知識が必要です。患者さんから見れば、助産師も看護師も区別がありませんので、産気づいて心配した家族が看護師に駆けつけ質問攻めにするなんてことがよくあります。

そのような家族に対するサポートをはじめ、痛みや不安に耐える妊婦さんがどんなことを望んでいるかを判断し、状況に応じた看護が行えるスキルが必要になります。

4. 小児科のスキル

産婦人科には新生児室があるので、一般的な新生児の看護の知識が必要です。時には多胎児で低出生体重児が生まれたり、新生児仮死や先天異常があったりすることもあり、その場合は必要に応じて蘇生を開始し、NICUに搬送することがあります。

そのために低出生体重児の看護や蘇生技術など赤ちゃんに応じた看護ができるように、小児科の知識やスキルを持っておくことが大切です。

 

次に、産婦人科で働くメリット・デメリットを考えてみましょう。

産婦人科で働くメリット

  1. 分娩という生命の誕生の場面に立ち会うことができる
  2. 最新の治療を学ぶことができる

1. 分娩という生命の誕生の場面に立ち会うことができる

通常病棟で働くときには、終末期、看取りの看護をすることが多いのですが、産婦人科では生命の誕生という、他病棟にはない場面に立ち会うことができます。妊娠、出産は病気ではなく、自然な摂理だともいわれますが、分娩のすべてが安全なものであるとはいえません。

そのために無事に赤ちゃんが生まれるということは、患者さんやそのご家族だけでなく、看護師にとっても喜びになり、またそれが仕事へのモチベーションアップにつながります

2. 最新の治療を学ぶことができる

産婦人科では腫瘍などの疾患があっても、女性としての生殖機能を残すため、侵襲が少ない腹腔鏡手術に積極的に取り組んだり、不妊症治療の分野では最先端の生殖医療が導入されることが多くあります。そのために常に新しい技術を学ぶことができます。

 

産婦人科で働くデメリット

  1. 時間の予測ができず、残業になることがある
  2. 精神的につらいことが多い

1. 時間の予測ができず、残業になることがある

分娩は、いつ起こるかわかりません。通常の分娩過程であっても、途中で問題があれば、夜間でも急に帝王切開になることもあります。そのため、時間の予測ができませんし、複数の分娩が重なれば、業務が残ってしまい残業になることがあります。

2. 精神的に辛いことが多い

”出産で母体に異常があった”、”先天異常で赤ちゃんが生まれた”、”若年妊娠で堕胎をせざるを得ない”、”不妊症でなかなか妊娠できない”、”手術による生殖器の喪失感が強い”など、産婦人科には、患者さんの精神的なケアが必要な場面が多くあります

すぐに解決することはできない問題が多く、同じ女性として患者さんに共感できることも多いため、働く看護師も精神的に辛いというケースがよくあります。

 

メリット・デメリットは、人により感じ方はさまざまですが、産婦人科で働く看護師はどう感じているのでしょうか。実際に産婦人科の現場でお仕事をされている看護師さんに伺ってみました。

産婦人科の口コミ

Hさん(女性)30代

私が働いている個人病院は、医師もスタッフもすべて女性です。患者さんも女性ばかりなので院内のイメージは明るく、高級感があるホテルのようなつくりで、清潔感、安心感にも配慮されています。看護師の数も十分配置されているので、一人一人の妊婦さんに向き合って働けるところが気に入っています。

Nさん(女性)20代

今は看護師として経験を積んでいますが、いずれは病院の教育支援制度を利用して助産師の資格を取ることを夢見ています。はじめは分娩が立て続けに重なったりすると慌ててしまいましたが、経験を重ねてくるとだんだん余裕もでてくるようになりました。赤ちゃんが生まれた後に患者さんから感謝されることが多く、それが自分のやる気につながっています

Mさん(女性)30代

不妊専門外来で働いていますが、いろいろな患者さんが通院しています。不妊治療にはいろいろな方法があり、治療にもステップがあります。どの患者さんも希望を捨てずに頑張っている姿を見て私たちもできる限りのサポートをしていきたいと常に考えています。時には励まし、時には一緒に喜び、精神的な援助の必要性を感じる職場です。

 

それでは、ここまでの内容を踏まえ、産婦人科看護師にはどのような人が向いているのでしょうか。

産婦人科はどんな人に向いているか?

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  1. 助産師を目指したいと思っている人
  2. 母性看護専門看護師、不妊症看護認定看護師を目指したい人
  3. 出産経験のある人

1. 助産師を目指したいと思っている人

産婦人科でより深く分娩に関わり、将来的には助産師を目指したい人に向いています。産婦人科に入職してから、分娩という領域に興味がわき、助産師を目指したいという人は少なくありません。

助産師の資格を取るには、1年間助産師養成学校で学ぶ必要がありますが、病院によっては、奨学金など助産師資格取得のための支援制度があるところもありますよ。

2. 母性看護専門看護師、不妊症看護認定看護師を目指したい人

母性看護専門看護師は、周産期における、母子や家族の身体的、精神的、社会的な援助を行います。また、不妊症看護認定看護師は、生殖医療の知識と専門的なケアを実践する看護に必要な資格です。

現在、晩婚化、初産年齢の高齢化、不妊治療が増加している現状から、母性看護専門看護師、不妊症看護認定看護師の需要は高まっています。これから目指したい人には向いています。

3. 出産経験のある人

産婦人科では、妊産婦のサポート、赤ちゃんのケア、育児指導をすることもあります。出産経験がある看護師は、出産や育児の知識があるため、患者さんの気持ちを受け止めてより適切な看護をすることができます。出産経験のある看護師にも向いていますね。

 

おわりに

大学病院や総合病院では、産科も婦人科も産婦人科として扱うことが多いのですが、最近の傾向では、産科だけを扱う個人病院、不妊治療を専門に行う不妊外来クリニックなど、それぞれの専門性を持った病院として独立したところが多くなり、病院の個性も強くなっているようですね。

また、産婦人科でさらに学びたい看護師には、専門看護師、認定看護師、助産師を目指すことができます。

産婦人科への転職・就職を考える人は、自分の目的にあった病院選びが重要なポイントになりますね。

 

同じ女性として患者さんの心と体をケアすることができる、産婦人科看護師に興味ある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。

 

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