「看護師がプラスで取得できる資格」の記事で、認定看護師という資格について簡単に触れました。本記事ではこの「認定看護師」という資格をもっと掘り下げて、仕事のやり甲斐や、転職におけるポイントなどを解説したいと思います。
認定看護師とは何か、どんな仕事か
認定看護師とは、ある一定の専門分野において、水準が高い看護の知識・技術を持ち、資格試験に合格した人のことを指します。認定看護師の専門分野は現在、21種類あります。
主な仕事内容は基本的に一般の看護業務と大きな差はありませんが、役割としては、
- 患者やその家族あるいは特定の集団に対し、熟練した看護の知識や技術を用いて質の高い看護の実践
- 看護職に対し、看護実践を通じての指導・教育
- 看護職に対しての相談業務 などが挙げられます。
認定看護師として転職するメリット
看護師としてのやりがいを感じやすい
認定看護師の資格を持っていることで、医療機関によっては重要な役割を任される場合もあります。
また、専門分野における知識や技術を持ち合わせているため、看護の奥深さを実感し、仕事にやりがいを感じながら働いている方もいます。
認定看護師として転職するデメリット
働く場所によって、待遇に差が生じる場合もある
認定看護師はその資格制度が生まれてから、それほど年数が経っていず、馴染みが薄い資格でもあるため、認定看護師をそれほど評価していない病院もあります。
また、収入面から考えた場合、資格手当がついて給料が高くなる場合もありますが、特に認定看護師の資格を重要視していない医療機関の場合は、手当てがつかないこともあります。
あるいは、認定看護師の資格手当が出る分、夜勤手当などの諸手当がなくなってしまうケースも中にはあるようです。
認定看護師に向いている人
看護師としてのキャリアアップを目指し続けていきたい人
キャリアデザインをするにあたり、様々な選択肢を広げたい人
専門性を追求していきたい人
認定看護師の資格を生かして転職する方法
転職に関しては、認定看護師の資格を取ってから、その資格を生かす場所に転職する方法もあれば、認定看護師になるために転職をするという方法があります。
認定看護師になるためには、実務経験5年以上(そのうち3年以上は専門分野での経験が必要)かつ、所定の教育機関に半年間通うことが必要になってきます。
そのため、休職などに理解を示し、バックアップしてくれる病院ではない場合、苦労することが考えられます。
また、認定看護師の資格を生かした職場に転職をしたい場合、医療機関によって待遇に大きな差が出るため、慎重に情報収集をすることが必要です。
しかし、実際のところ、認定看護師を評価してくれているかどうかを自ら調べることは容易ではないため、看護師専門の人材紹介会社でキャリアアドバイザーに相談することも検討してみましょう。