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やりがいが復活する!? 整形外科看護師の仕事と求人について

公開日:2015年12月24日
最終更新日:2018年04月03日
(変更日:2023年4月11日) ※

整形外科は、”患者さんが元気になって退院していくところ”というイメージを持つ看護師も多いのではないでしょうか。

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確かに整形外科では、患者さんがリハビリテーション(以下リハビリ)を行い徐々に回復をしていくことが多く、他病棟よりは終末期、急変などは少ないでしょう。

しかし整形外科では、手術前後の看護から在宅に向けての支援、幅広い年齢の患者さんそれぞれに対応したケアをしなくては行けなかったりとなど、様々な知識やスキルが必要となります。

 

今回は、そんな整形外科の看護師について詳しくお話をしていきますよ。

整形外科ってどんなところ

整形外科は、人間の骨、関節、筋肉、靭帯、腱、脊髄などの運動器系を主に診療する科で、その内容はいくつかに分類され、一般整形、リウマチ科、小児整形、スポーツ整形、人工関節科などがあります。

整形外科内で、特に重要視されているのが環境整備です。

廊下の手すりを使用してリハビリを行うため、廊下には障害物がなくすっきりしています。床のちょっとした水滴などで患者さんが転倒するリスクがあるため、洗面所やトイレなど水回りの環境整備も徹底されています。

また、整形外科病棟の多くは、他の診療科と比べて、牽引、車いす移動、ベット移動をすることが多いので、病室の一人あたりの面積が広く取られています。

整形外科の患者さんは、病院によって、小さい子供、学生、働き盛りの若い患者さんも多いので、活気がある職場もあります。

 

では、整形外科看護師はどんな役割をするのでしょう。

整形外科看護師の2つ役割とは

整形外科には大きく分けて急性期回復期の2つの段階があり、それぞれに看護師の役割があります。

急性期の看護師の役割

急性期には、患者さんの一般状態の管理、術後の管理などが中心になります。それと同時に離床も進めていかなくてはいけないので、疼痛コントロールや前向きにリハビリに取り組んでいけるような精神的ケアADL(日常生活動作)拡大移動の介助の役割があります。

回復期の看護師の役割

回復期は、リハビリが中心になります。術後の身体的変化を受容できない患者さんの精神的ケア、認知症などある患者さんの転倒転落を予防してリハビリを進めていくなど、個別性に応じた看護を提供していかなくてはいけません。

 

次に、整形外科で働く看護師の特徴を見ていきましょう。

整形外科で働く看護師の3つの特徴

個別性に合わせた看護を提供したいと考える

整形外科は、患者さんとのコミュニケーションが多く、患者さんそれぞれの看護計画を立てて、個別性を重視した看護ケアを行うということができます。ケアなどをすべて患者さん主体に考えることは難しいですが、個別性に合わせた看護を提供したいと考える看護師が多くいます。

チームワーク、連携、カンファレンスを重視する

リハビリでは、今後の福祉、介護介入、退院など様々な方面から患者さんを支援する必要があるため、他の病棟に比べて、理学・作業療法士、ケアマネジャー、医療ソーシャルワーカーなどの出入りも多く、カンファレンスすることが多くあります。

看護師は病棟の代表として患者さんについて、意見を求められます。そのため、チームワークやカンファレンスを重要視している看護師も少なくありません。 急性期の看護から在宅支援まで幅広い分野の看護技術や知識を持つ

整形外科病院に入院して、その日のうちに手術になる患者さんも少なくありません。そのような緊急に対応できる知識、そして、術後の管理についての知識を持っている看護師が多くいます。また在宅支援に向けて、福祉や介護に関する知識を持つ看護師も多いのが特徴です。

男性看護師が活躍している

ADLが制限されている患者さんが多いので、ケアや移動の介助が力仕事になります。そのため体力も必要なりますので、他の病棟よりも男性看護師が多いことが特徴的です。

 

それでは、整形外科看護師に求められるスキルとは何か考えてみましょう。

整形外科看護師に求められる4つのスキルとは?

小児から高齢者まで対応できる看護の知識

整形外科は患者さんの年齢の幅が広いのが特徴です。例えば骨折は、小児は骨再生が早く、高齢者は時間がかかるため、治療経過やリハビリの進み具合に大きな差がでますし、安静や制限の理解度も患者さんの年齢によって大きく異なりますので、患者さんの年齢に合わせた指導やケアが必要です。

リハビリに関する知識

リハビリの内容は、理学療法士が医師と相談して決めていくのですが、病棟で患者さんをケアする看護師も、理学療法士や作業療法士と積極的に連携を取るため、リハビリに関する知識が必要になります。

患者主体で考える看護ケアの実践

体は術後で制限があって動けないけど、意識はしっかりしているという患者さんから、看護師の接遇やケア方法に対してクレームが出ることがあります。そのために患者さんとしっかり意見を交わしながら、患者さん主体の看護ケアを行えるスキルが必要です。

精神的なケアのスキル

整形外科では予測不可能な事故や外傷、転倒などの受傷による緊急入院や早い段階での手術が多く、その展開を受容できない患者さんは手術前後に不安が大きくなることがあります。

また、意識はしっかりしているのに、行動が制限されてストレスがたまる患者さん、自分でコントロールできない疼痛に苦しむ患者さんなどに対しての精神的なケアのスキルが必要とされます。

 

次に、整形外科で働くメリット・デメリットを考えてみましょう。

整形外科で働く3つのメリット

骨格、神経の解剖学や、専門的な知識が高まる

整形外科で働くうえで骨格や神経の解剖学の知識を持つことは必須です。いろいろな症例の患者さんがいるので、毎日のケアから学ぶことができます。また、整形外科では欠かせない患部の良肢位保持や術部を保護するための、テーピング、包帯法、ギプスの技術などを習得できます。

患者さんの回復や看護の成果が実感しやすい

患者さんの術後のリハビリ経過を見て、ADLが拡大し、無事に退院を迎える…回復していく患者さんと接することは看護師にとって励みになります。

もともと元気だった患者さんは、経過によっては車いすや松葉杖を使用したまま、早期に退院しますが、認知症がある患者さんの場合、在宅や介護保険などの関連もあるので、家族やケアマネジャーと話し合いながら在宅を目指すので退院まで少々時間がかかりますが、いずれにしても退院時の患者さんのうれしそうな姿は、看護師のモチベーションアップにつながります。

感染予防対策、転倒転落予防対策などの知識を学べる

整形外科では人工関節の大きな手術があり、人口関節は一旦感染を起こしてしまうと取り出し交換が必要です。そのため普段から重視される感染予防対策を学ぶことができます。

また、認知症が原因で転倒し、入院や手術となる患者さんも多く、入院中にまた転倒すれば再度骨折や手術の可能性もあるため、転倒転落予防対策の取ることが大切になるのです。

整形外科で働く2つのデメリット

意外と忙しい…

整形外科は緊急入院があるので、意外と忙しく、患者の手術に予想外に時間がかかる場合もあるので終了時間が予測できないこともあります。ナースコールも多いので、日中は処置に動き回り、記録を書くのが勤務時間を終了してからということも少なくありません。

体力が必要

動けない患者さんの体位交換、良肢位を保持しながら清拭などのケアの実践、包帯交換時の足の支持などで力を使うことが多くあります。時には、自分が不自然な体位でこれらを行うこともあり、その結果腰痛を引き起こすということも少なくありません

 

メリット・デメリットは人により感じ方は様々ですが、整形外科で働く看護師はどう感じているのでしょうか。実際に整形外科の現場でお仕事をされている看護師さんに伺ってみました。

整形外科看護師の体験談3つ

Aさん(女性)20代

整形外科に入職した時は、交通事故などで緊急入院、即手術という症例もよくあり、緊張感を強いられる毎日でした。最近ではそのような状況にも慣れましたし、術後にだんだん動ける患者さんの経過をみながら仕事をすることに、やりがいを感じています。またそれが自分の励みになっています。

Kさん(男性)40代

看護師の世界は未だに女性が多い所です。始めは他科だったので肩身が狭く、働きづらいと感じていました。しかし整形外科に来てからは力を必要とすることも多く、男性であることが有利であると感じることもあり、看護師であることに誇りを持って働くことができるようになりました。

Sさん(女性)30代

整形外科で二つの病院を経験しましたが、とても奥が深い診療科だと思います。主に人工関節とスポーツ整形に携わりましたが、まだまだ経験していないことが多く、患者さんの個別性も重視した看護を行わなくてはいけないので、日々勉強が必要だと感じています。いずれは学会認定運動器看護師の資格取得を目指したいです。

 

それでは、ここまでの内容を踏まえ、整形外科看護師にはどのような人が向いているのでしょうか。

整形外科はどんな人に向いているか?

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学会認定運動器看護師の資格取得を目指したい人、または資格を持っている人

整形外科の技術力を磨き、スキルアップを目指して学会認定運動器看護師の資格を取りたいと考えている人も少なくありません。長く整形外科に携わってくると、その分野の奥深さにもっと知識をえたいと向上心が高まることも。またすでに資格を持っている人もその経験を活かして働くことができるので向いています。

認知症の知識がある人

認知症のために自宅で転倒して骨折、入院となる人も多くいます。入院が理解できずに術後の安静が守られない、転倒転落のリスクが高まるということもあり、認知症患者のケアは特に細心の注意を払わなくてはいけません。そのためにこれまで老人看護に接してきた看護師や認知症に関する知識があるといいのです。

スキルアップや学ぶ意識の高い人

整形外科では、看護の分野だけではなく、リハビリや介護の分野などとも関連があるので、それらの知識を積極的に学ぼうとする人は向いています。またレントゲンやCTなどで患者の経過を評価しますが、それを読み取ることのできる能力などを身につけたい人にも向いています。

 

では実際に、整形外科看護師になるためには、どうしたらよいのでしょう。

整形外科看護師になるための転職方法は

”元気になっていく患者さんを看護することがやりがいにつながる”と整形外科を希望する看護師は少なくありません。未経験から転職が可能ですが、人気がある科ですので転職のタイミングを逃さないようしましょう。

整形外科は大学病院や総合病院の中の一つの病棟として存在をすることもありますし、整形外科に特化したスポーツ整形外科病院や脊髄損傷専門病院、回復期リハビリテーション期病院など単科病院なっていることもあります。病院によって、仕事内容が変わってきますので、自分に合った職場選びが必要になります。

 

最後に、整形外科の実際の求人例を見ていきましょう

整形外科看護師 実際の求人について

整形外科病院の求人(東京都)

こちらは、看護rooの東京都にある整形外科病院の求人情報です(2015年12月)。
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こちらには載っていませんが、救急指定病院ではないので、残業が少ないというところが人気です。また2003年に出版された「患者が決めたいい病院ランキング」の腰痛部門で第1位に選ばれたこともある病院なので、患者さんからも支持される人気病院で整形外科の知識を一から学べるというところが魅力的でしょう。

整形外科に特化した二次救急指定病院の求人(東京都)

こちらは、レバウェル看護の東京都にある整形外科に特化した二次救急指定病院の求人情報です(2015年12月)。

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駅から近い立地条件、二交代制である勤務の求人です。そして第二新卒、ブランクがある看護師の活躍しているところが魅力的です。またここには記載されていませんが、有給取得率が80%と高いところも人気の秘密です。

整形外科・リハビリに特化した病院の求人(東京都)

こちらはレバウェル看護でみつけた、東京都にある整形外科・リハビリに特化した病院の求人情報です(2017年6月)。


ブランクのある看護師も積極採用しており、24時間保育もあるということで、子育てと仕事の両立を考えている看護師にはいいのではないでしょうか。

 

おわりに

整形外科を経験すれば、小児から老人まで、急性期から回復期まで対応できる看護師になれる

総合病院の整形外科では、ひとつの病棟の中で幅広い分野を学ぶこともできますし、整形外科に特化した単科病院では、整形外科の専門を極めることもできます。自分に適した働き方を選び、大きくスキルアップをすることが可能です。

整形外科は、これまで、救急でちょっと看護師という仕事に疲れてきた人、忙しいだけの看護師という仕事に疑問を感じていた人にとって、再び看護師としてのやりがいを見つけることができる診療科なんですよ。

整形外科看護師に興味のある方はぜひ挑戦してくださいね。

 

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