自分のキャリアアップを考えて再就職する場合や、自分の強みを持って就職を有利に進めたいという場合には、看護師の資格のほかに、持っていた方が有利な資格もあります。
そのような場合には、どのような資格を持ったら自分の転職の幅を広げられるのか?
「看護師ならではのキャリアアップのススメ」の記事では、看護師がキャリアアップをするパターンについて広く取り上げましたが、今回はその中でも「資格取得」について掘り下げて紹介していきたいと思います。
看護師としての専門性のキャリアアップしたい場合に有利な資格は?
看護師として、より専門的にキャリアアップしたい場合に持っていたら有利な資格は、認定・専門看護師、呼吸療法認定士、褥瘡学会認定士、消化器内視鏡技師、糖尿病療養指導士などがあります。
これらの資格はそれぞれの専門性を発揮できるものなので、転職の際これらの資格を生かした職場への転職がスムーズにいくと思います。
簡単に紹介すると、下記のような資格になります。
呼吸療法認定士
- 呼吸療法に関しての資格のため、急性期の呼吸リハビリなどを必要としている部署では有利な資格。
褥瘡学会認定士
- 褥瘡の予防・医療を専門とするため、病院・施設などでは有利な資格。
消化器内視鏡技師
- 消化器内視鏡の看護に関する資格のため、消化器内視鏡を専門とする外来やクリニックなどでの就職に有利。
糖尿病療法指導士
- 糖尿病療法指導についての資格のため、糖尿病を扱う内科病棟・外来などがある病院、クリニックでの就職に有利。
※認定・専門看護師であれば看護専門外来を行える病院もあり、自分の資格をより生かすことができる
認定看護師
- それぞれの科・特性に関しての専門知識を深めた看護実践・指導・相談業務を主とする。認定看護師募集している病院では就職に有利。
専門看護師
- 専門知識を深めたうえ、看護実践・相談・教員・指導・調整・研究・倫理調整などを行う。認定看護師同様、募集している病院が多いため就職に有利。
資格を取得するまでは、資格に関する勉強や学会に参加しなければならないですが自身のキャリアアップにつながるのでお勧めです。
今後、訪問看護に関わりたい場合に有利な資格は?
現在は病院やほかの職場に働いているが今後訪問看護に関わりたい場合に持っていると有利な資格は、ケアマネージャー、認知症ケア専門士、タクティールケア認定者、福祉住環境コーディネーターなどがあります。
これらの資格は、訪問看護を行うなかで高齢者だからこそ必要な認知症ケアや福祉環境についての提案を行えます。
ケアマネージャー
- 介護に関する調整の資格で、訪問看護ステーションでの就職に有利。
認知症ケア専門士
- 認知症ケアに関する資格のため、高齢者施設や長期療養病棟、訪問看護など高齢者が主とする病院での就職に有利。
タクティールケア認定者
- 認知症の周辺症状の緩和に関する資格のため、認知症ケア専門誌と同様、高齢者関連施設・訪問看護などでの就職に有利。
福祉住環境コーディネーター
- 住環境に関するアドバイスを行うため、訪問看護などで住環境に関して関わる仕事の就職に有利。
上記資格があればより深い関わりが持てるので、訪問看護に関わりたいという方にはお勧めです。
企業看護師として働きたい場合に有利な資格は?
病院として働くのではなく、今後は企業看護師として働きたいという場合に有利な資格は、一番は保健師になります。次に有利な資格には、産業カウンセラーがあります。
そのほかでは、一般企業での接遇マナー(名刺交換や、上司の名前を本人に聞かないなど)や、パソコンの操作についての知識があると働きやすいと思います。
保健師
- 疾病予防や健康増進を主とするため、会社での企業内での社員の健康管理などの就職に有利。
産業カウンセラー
- メンタルヘルスに関する資格のため、企業看護師として就職する際に有利。
※その他、企業看護師として職種ごとの必要なスキルについてはこちらの記事をご覧ください。
一般の企業で働くとなると、病院とは全く違う環境になります。それらを考慮したうえでの資格取得・転職をしてくださいね。
リラクゼーションや癒しを提供する職場で働きたい場合に有利な資格は?
最近は、患者さんにリラクゼーションや癒しを提供するよう意識している病院やクリニックが増えてきています。
そのような職場に働きたいという場合には、日本アロマテラピー学会認定看護師や笑い療法士、リンパドレナージセラピストなどの資格が有利です。
日本アロマテラピー学会認定看護師
- 代替療法や補助療法として注目されているため、それらを扱うクリニックや産科などでの就職に有利。
リンパドレナージセラピスト
- リンパ浮腫保存療法を行える病院、クリニックなどでの就職に有利。ホスピスなどでも注目されている。
笑い療法士
- 笑いを引き出すことにより治癒力を高めたりすることに関する資格。福祉施設やホスピスなどでの就職に有利。
患者さんの苦痛を少しでも緩和させ、癒しを提供する素敵な資格です。
これらの資格については病院やクリニックなどのそれぞれで転職にあたり考慮してくれるかどうか、一度確認をしていた方がいいケースもあると思いますが、今後「癒し」を学んでいきたいとお考えの方であれば、資格を取得して損はないと思います。
おわりに
転職するとき、「少しでも有利になれば」と思うのは誰だって当然のことです。
自分の方向性に向かって、ぜひ資格を取得されてみてはいかがでしょうか?
ただし、そのときには是非「自分がどのような方向性に向かいたいのか、次の職場で何を学びたいのか」について考えてみて下さいね。
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