心電図の判読6 QRS波の異常

心電図の判読6 QRS波の異常【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 心電図におけるQRS波の異常について理解を深める
    • QRS波の異常は心肥大、心筋梗塞、伝導異常など様々な原因で起こる

脚ブロック

脚ブロックの病態生理

  1. 変性や虚血が起こる
  2. 右脚・左脚部分の心筋に障害が起こる
  3. 正常な興奮の伝導ができなくなる
  4. 心室では伝導速度の速いプルキンエ繊維から、伝導速度の遅い固有心筋細胞の電気的興奮に依存する
  5. 興奮する時間の延長が生じる
  6. QRS波の幅が≧0.12秒〔3.0mm〕まで広くなる

脚ブロックの種類と特徴

右脚ブロック

  • 右脚での伝導が遮断されておこる
    1. 正常と同様に、左室側から右室側に心室中隔の興奮が伝導する
    2. 左室が興奮した後、遅れて右室が興奮する
    3. 心電図上、QRSの幅は広くなる

左脚ブロック

  • 左脚での伝導が遮断されておこる
    1. 右側から心室中隔の脱分極が始まる
    2. 心室中隔、左室心尖部から自由壁にかけて、遅延した興奮が生じる
    3. 左室が興奮している間に右室が興奮する
    4. V6でノッチ(引っかかり)を生じる
    5. 心電図上、QRSの幅は広くなる

完全脚ブロック

  • QRS幅≧0.12秒 (3.0mm以上)

不完全脚ブロック

  • QRS幅=0.10~0.12秒(2.5~3.0mm)

左脚分枝ブロック(ヘミブロック)

  • 左脚の前枝、または後枝の伝導障害によって起こる
  • 左脚後枝ブロックは稀だが、左脚前枝ブロックは比較的頻度が高い
  • 右脚ブロック+左脚前枝(あるいは後枝)ブロックを二枝ブロックという
  • さらにⅠ~Ⅱ度の房室ブロックが起こった場合を三枝ブロックという

R波の増高

  • V1誘導において、右室肥大、右脚ブロック、後壁梗塞、WPW症候群(A型)などによりR波の増髙が認められる
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
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