DVT予防策 運動療法(下肢)

DVT予防策 運動療法(下肢)【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2014年10月3日
最終更新日:2018年11月27日
(変更日:2023年12月26日) ※

目的

  • DVT予防策の運動療法について理解を深める

方法

  1. 両方の足関節を背屈してもらい、その状態を10秒間保持する
  2. 底屈を促す
  3. 背屈と底屈を数回~数十回繰り返す

観察項目

  • 下肢痛、腫脹、チアノーゼの有無と程度
  • 表在静脈の怒張の有無
    ホーマンズ徴候(足関節の背屈によりふくらはぎの部分に痛みが生じる)や、ローエンバーグ徴候(ふくらはぎの部分をマンシェットで加圧すると痛みが生じる)は、すでにDVTが発生している可能性が高い

アセスメント

  • DVT(深部静脈血栓症)とは、静脈の血流のうっ滞が原因で血管内に血栓ができる状態のこと
  • 40歳代後半~50歳代、男性よりも女性に起きやすいとされているが、特に整形外科領域では脊椎や下肢の手術によって発症頻度が高い
  • DVTによって血栓が肺動脈に詰まると肺塞栓症が起こり、呼吸困難や心停止を来たす恐れがある
  • 長期に渡りベッド上の臥床安静が続くと、筋ポンプが使用されずに下肢のうっ血が起こりやすくなるだけでなく、手術中の骨・骨髄・関節の操作により下肢の血流障害が起こり、DVTのリスクが高くなる
  • 脊椎手術時の4点フレームによる腹部・大腿静脈の圧迫、人工股関節全置換術(THA)における脱転肢位、下肢手術におけるターニケットの使用などでDVTのリスクが高くなる
  • 静脈の血栓は血液の流れに停滞が起こりやすい部位で生じやすく、血液凝固能亢進も大きく関与している
  • 足関節の運動療法は静脈還流を促す効果が期待でき、血流の停滞を防ぐことで血栓が生じるのを予防できる
  • ベッド上で安静臥床を強いられる患者に有効である
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