固定処置に伴う末梢循環障害の観察

固定処置に伴う末梢循環障害の観察【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年6月23日
最終更新日:2018年11月27日
(変更日:2020年5月22日) ※

目的

  • 固定処置に伴う末梢循環障害の観察ポイントをしっかりと押さえておくことで、重篤な阻血障害を予防する

方法

  • 経時的に末梢循環障害の兆候が無いか観察する
  • 患肢の腫脹や浮腫を軽減する目的で、安静度や関節可動域制限の範囲において、患肢挙上架台やクッションで患肢を挙上し、静脈環流を促す

観察ポイント

  • 患肢の浮腫・腫脹・熱感
  • 爪や皮膚の色(チアノーゼの有無)
  • 末梢冷感
  • 末梢動脈触知
  • 疼痛の有無と種類(拍動性・圧迫性・機械的的刺激による痛みなど)、程度
  • フォルクマン拘縮の有無
フォルクマン拘縮の兆候(疼痛・蒼白・知覚障害・運動麻痺・脈拍の喪失

  • フォルクマン拘縮とは、肘関節周囲や前腕部の脱臼、骨折、術後に生じやすく、特に小児の上腕骨顆上骨折の合併症として有名である
  • 骨折による腫脹が原因で、動脈の血流障害を引き起こし、さらに筋肉や神経の機能不全、壊死に至ることもある

アセスメント

  • 異常を発見した場合、ただちに医師に報告する
  • 医師の判断によって、ギプスに割を入れて除圧することもある
  • 包帯が食い込んでいる時は、看護判断で包帯を少し緩めることも可能であるが、その際、包帯で固定していたガーゼやシーネ等がずれないよう注意する

注意点

  • ギプス・包帯固定部の末梢で循環障害が起きる可能性があることを患者にも説明し、異変を感じたらすぐに看護師に報告するよう指導する。
  • 理解力の低下などで、末梢循環障害を起こしていることに気付けない患者もいるため、訴えがなくても、注意深く観察することが重要である。
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