ヘパリンロックと生食ロック

ヘパリンロックと生食ロック【いまさら聞けない看護技術】

目的

  •  ヘパリンロックと生食ロックついて理解を深め、適切なケアを行う

ヘパリンロックと生食ロックとは

  • 静脈内に血管留置カテーテルを留置した状態のまま何もせずにいると、カテーテルの先端に逆流した血液が凝固し、やがて閉塞するため、その防止策として行う
  • ルート内に満たしておくものにより、ヘパリンロック(ヘパリン加生理食塩水を満たす)、生食ロック(生理食塩水を満たしておく)がある
ヘパリンロックと生食ロックには、それぞれメリット・デメリットがあり、どちらが適切なのかについては統一化されていない。各医療機関のルールに従って行う。
  • 基本的には、以下の条件で選択されることが多い
    • ヘパリンロック:中心静脈路など閉塞した場合に入れ替えが困難な場合
    • 生食ロック:ルートが閉塞しても入れ替えしやすい末梢静脈路
      ※副作用が少ないため

それぞれのメリットとデメリット

ヘパリンロック

  • メリット
    • 血液凝固防止作用があるため、閉塞しにくい
  • デメリット
    • 出血やヘパリン起因性血小板減少性症(HIT)などの副作用が起こる場合がある
    • 配合禁忌の薬剤がある

生食ロック

  • メリット
    • 溶血が原因で起こる合併症がなく、比較的安全である
  • デメリット
    • ヘパリンロックと比較するとルートの開存性が劣る可能性がある

必要物品・準備

  • ヘパリン加生理食塩水あるいは生理食塩水のプレフィルドシリンジ製剤
    ※無い場合は、生理食塩水およびヘパリン製剤、およびシリンジや針を準備する
  • 手袋
  • アルコール綿
  • ガーゼ
  • 固定用テープ
  • 固定用ネット
  • トレイ
プレフィルドシリンジ製剤がない場合、ヘパリンと生理食塩液を混合したものをシリンジ吸い上げて準備することも可能だが、患者1人に対し、その都度作成する
作り置きはヘパリン加生理食塩水に頻回に針を刺すことで感染などの原因につながるため

方法

  1. 必要物品を準備する
  2. 衛生学的手洗いを行う
  3. 点滴あるいは注射が終了した後、患者にヘパリンロックもしくは生食ロックの説明をする
  4. 接続部を消毒し、延長チューブとシリンジを接続する
    ※三方活栓が接続されてることを確認する
  5. プレフィルドシリンジのキャップを取り、シリンジの筒先を三方活栓につなぐ
  6. 三方活栓の向きを、患者側へ通じるように移動する
  7. 空気が混入しないよう、シリンジを接続部よりもやや高くして少し引く
    ※この時、同時に逆血も確認する
  8. 抜いた空気を注入しないよう気をつけながら、ゆっくりとヘパリン加生理食塩水もしくは生理食塩水を注入する
  9. 完全に注入が終了する前に、シリンジの内筒を押しながら、三方活栓の患者側を閉じてロックする(陽圧ロック)
  10. 皮膚を圧迫しないよう三方活栓を清潔ガーゼに包み、チューブをきれいにまとめて固定用ネットを使用して固定する
    ※ルートは刺入部を圧迫しない位置で固定する

アセスメント

  • プレフィルドシリンジ製剤とは、ヘパリン加生理食塩水や生理食塩水があらかじめ適切な使用濃度に調整された上ですでにシリンジに充填されている薬剤である
  • 調剤する必要がないので、取り違えや感染予防につながる
ヘパリン加生理食塩水を使用する場合、薬剤の中には配合変化を起こすものもあるため、薬剤を確認する
  • ヘパリンロックもしくは生食ロックの際は逆血を確認するのが基本だが、血管壁に針先が当たって確認不可能な場合もあるので臨機応変に対処する
  • ロックをする際、ルートが開放式の場合は、輸液ルートとシリンジを外して再び三方活栓の消毒を行い、新しいフタを接続部に装着する
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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