いまさら聞けない看護技術

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循環器疾患を持つ患者の体位変換

循環器疾患を持つ患者の体位変換【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 循環器疾患を持つ患者の体位変換について理解を深める

看護のポイント

  • 高度な心不全の患者の場合
    • 軽い労作でも呼吸困難が起こるリスクが高い
    • 1日中安静に過ごす場合もあるため、安静臥床中の患者には安全・安楽な体位変換を定期的に行う
  • 循環器疾患のある患者の場合
    • 体位変換によって呼吸状態や循環動態が変化することがある
    • 脈拍、血圧、呼吸、Sp02、心電図波形などを観察する
    • 身体への影響を最小限にすることが重要である
  • ICUやCCUなどの特殊な環境にいる場合
    • 空間と時間の認識ができるようカレンダ ーや時計が視界に入るよう配慮する
  • 自分で体動が可能な患者の場合
    • 動きやすいように、ルート類もある程度の余裕を持たせ、ベッドからの転落に十分注意する

異常の早期発見のポイント

  • 心電図モニター:不整脈の有無と回数、HRやSTレベルの変化に注意する
  • 呼吸状態:呼吸パターンの変化や呼吸数の増加(30回/分以上)の有無を確認する
心不全の患者の場合、心負荷により心拍出量が低下しており、体位変換によって心拍数の増加や血圧のさらなる低下を来す危険性がある

目的別体位変換の実際

心臓外科手術当日

  • 10~15度のファーラー位、45度程度の背臥位と両側臥位は可能
  • 体位変換直後、混合静脈血酸素飽和度の一過性変化(5~10%低下する)がみられる
  • 5分以内にベースラインまで戻らない場合は、体位を元に戻す必要がある

急性心筋梗塞

  • CK、CK-MB (心筋逸脱酵素)がピークアウトするまでは、梗塞巣が進展している可能性がある
  • ピークアウト後に体位変換を開始する

うっ血性心不全

  • 呼吸困難を軽減するため、枕をオーバーテーブルに重ね、前傾姿勢をとる
  • 仰臥位になると静脈還流が増加し、心臓の前負荷がかかり、呼吸困難が強くなる
  • 起坐位の場合は呼吸面積が広くなり、静脈還流の減少に伴って肺への血流が減少し、肺上部のうっ血が軽減するために安楽な呼吸が可能となる
  • 前傾姿勢によって、心臓の重みが軽減され、呼吸がしやすくなる

IABP装着中

  • ギャッジアップは30度までとし、左右の体位変換を行う
    PCPSが作動している間は、頭部挙上により脱血不良を来たす危険性があるため、 20度までの挙上のみを可とする場合もある
  • 補助循環装置を装着している間は、挿入部の屈曲に注意し、循環動態の確認を行いながらゆっくりと体位変換を行う

肺合併症予防

  • 1~2時間おきに40度~60度の側臥位をとる
  • 5~10分おきにバイタルサインや心電図波形のチェックを行い、段階を追って体位を目標角度まで変換する
  • 体位変換中に、安静時と比較して、収縮期血圧で40mmHg、拡張期血圧で20mmHg以上の変化、HR30以上上昇、Sp02 90%以下、呼吸数 30回/分以上の増加などの変化が見られた場合は、体位変換を一時中断し、2分以内に改善しない場合は元の体位に戻すことを検討する
  • 特に重症な患者の体位変換を行う場合は酸素消費量を最小限に抑え、不必要な負荷をかけないよう必ず2人~3人以上で事前に患者の全身状態確認の担当、モニタリング担当、人工呼吸器の保持担当などそれぞれ役割を分担してから慎重に行う

褥瘡予防

  • 心臓外科術後や循環器疾患を持つ患者の場合、カテコールアミン系薬剤使用による末梢循環不全や心拍出量が低下し、褥瘡のリスクが高い状態となる
  • 心臓外科手術後の場合、心機能低下のピークは術後4~6時間といわれている
    • この時間帯は最低でも1時間おきに褥瘡好発部位の観察を行う
心係数(CI)が2.0を切ると褥瘡の発生率が高くなるので注意する

アセスメント

  • 循環器疾患をもつ患者の場合、血液浄化の施行や、補助循環装置・人工呼吸器の装着を行い、鎮静状態にある場合があり、やむを得ず床上安静となっていることが多い
  • 循環動態が不安定な患者の場合、長時間にわたり、仰臥位で臥床したままの状態でいると、荷重側肺障害や無気肺などの肺合併症や褥瘡が起こるリスクが高くなる
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