肺炎の基礎 10 エンピリック治療とは

肺炎の基礎 10 エンピリック治療とは【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • エンピリック治療について理解を深め、適切なケアを行う

エンピリック治療とは何か

  • 治療をするにあたり、原因微生物を同定することは重要だが、判定までに数日を要する
  • 症状やこれまでの経過、頻度からある程度原因微生物を推測し、確定診断(原因微生物の同定)を待たずに、治療を開始することをエンピック治療という

細菌性肺炎へのエンピリック治療

外来治療の場合

基礎疾患や危険因子がない

  • βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬(オーグメンチン®、ユナシン®)

65歳以上、または軽度の基礎疾患(心疾患、肝疾患、腎疾患、糖尿病)がある

  • βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬(オーグメンチン®、ユナシン®)
  • 場合によっては
    • マクロライド(エリスロシン®、クラリシッド®、ジスロマック®、リカマイシン®)
    • テトラサイクリン(ビブラマイシン®、ミノマイシン®、レダマイシン®)などを追加する

慢性の呼吸器疾患、ペニシリンアレルギー、最近抗菌薬を使用したことがある場合

  • レスピラトリーキノロン(オゼックス®、ガチフロ®、クラビット®、スパラ®)

注射で治療する場合

  • CTRX(ロセフィン®)
肺炎球菌尿中抗原の検査は必須である
状況に応じ、インフルエンザ抗原、レジオネラ尿中抗原の検査を追加する

入院治療の場合

基礎疾患なし、または若年成人

  • βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬(ユナシンS®)、ペントシリン高用量

65 歳以上または軽症基礎疾患

  • βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬(ユナシンS®)、ペントシリン高用量
  • 上記+セフェム系注射薬

慢性の呼吸器疾患がある

  • βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬(ユナシンS®)、ペントシリン高用量
  • 上記+セフェム系注射薬
  • 上記に加え、カルバペネム系薬(カルベニン®、チエナム®、メロペン®)あるいは ニューキノロン系注射薬(パズクロス®、シプロキサン®)

非定型肺炎へのエンピリック治療

外来治療の場合

基礎疾患なし、または、あっても軽度、あるいは若年成人

  • マクロライド系経口薬(エリスロシン®、クラリシッド®、クラリス®、ジスロマック®、 ジョサマイシン®、リカマイシン®、ロイコマイシン®など)
  • テトラサイクリン系経口薬(ビブラマイシン®、ミノマイシン®、レダマイシン®)

65歳以上または慢性心疾患・肺疾患がある

  • マクロライド系経口薬(エリスロシン®、クラリシッド®、クラリス®、ジスロマック®、 ジョサマイシン®、リカマイシン®、ロイコマイシン®など)
  • テトラサイクリン系経口薬(ビブラマイシン®、ミノマイシン®、レダマイシン®)
  • ケトライド(ケテック®)
  • レスピラトリーキノロン経口薬(オゼックス®、クラビット®、スパラ®、ガチフロ®)

入院治療の場合

  • ニューキノロン系注射薬(シプロキサン®、パズクロス®)
  • マクロライド系注射薬(エリスロシン®、ロイコマイシン®)
  • テトラサイクリン系注射薬(ミノマイシン®)

アセスメント

  • エンピリック治療とは何かを理解しているか
  • 細菌性肺炎と非定型肺炎に対するエンピリック治療の違いを理解しているか
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