肺炎の基礎 19 非定型肺炎5 Q熱
肺炎の基礎 19 非定型肺炎5 Q熱【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2016年1月12日
最終更新日:2018年05月06日
(変更日:2015年12月24日) ※
目的
特徴
- 原因菌はCoxiella burnetii （コクシエラバーネティー）である
- 動物の排泄物・胎盤・羊水などで汚染された環境下で感染する
- 動物との接触感染あるいは塵埃感染で発症する
- 日本での感染は
- 集団感染が極めて少ないという特徴がある
- 感染源としては、患者が飼っている愛玩動物が重要視されているが、特定できない症例が多い
症状
- 基本的に特徴的な症状や所見がないため、臨床的に他の熱性呼吸器疾患や細菌性心内膜炎と鑑別することは困難なことが多い
- しかし、急性型の2〜10%は心内膜炎を主徴とする慢性型に移行するといわれている
- 適切な治療をしないと致死率も高くなるため、
- 発熱、悪寒、関節痛、筋肉痛、頭痛、全身倦怠感、呼吸器症状がある
- 動物との接触歴や海外（流行地）への渡航歴がある
- 起因菌やウイルスが証明できない 場合は、本症を疑う必要がある。
一般的な潜伏期間は2～3週間である
妊婦は流産の危険性がある
心臓の弁膜症がある場合は、重症化する
診断
- 間接蛍光抗体法での血清診断
- 遺伝子検出（PCR法）
- 血小板減少
- 貧血
- CRP上昇
- GOT、GPTの上昇など
風邪のような症状を呈することが多いため、熱性呼吸器疾患や細菌性心内膜炎との鑑別は困難である
家畜や愛玩動物との接触歴や渡航歴の有無を確認することが必要である
治療方針
アセスメント
- Q熱の病態を理解しているか
- （流行のある地域への）渡航歴の有無
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実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
新型コロナウィルス感染症（COVID-19）に関しては本記載内容とは対応が異なりますので、必ず各病院ごとに作成されている感染症ガイドラインに従ってください。
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