人工呼吸器が感知するトリガーとは

人工呼吸器が感知するトリガーとは【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2016年12月22日
最終更新日:2016年12月22日
(変更日:2016年11月4日) ※

目的

  • トリガーの意味や種類について理解できる

 

トリガーとは何か

  • トリガーとは人工呼吸器が患者の自発呼吸を感知することを言う
    • トリガーとは元々、「拳銃の引き金」という意味に
    • 引き金を引くと拳銃から銃弾が出るように、自発呼吸を感知すると吸気が開始されることからこの名がついている

 

トリガーの種類とは

  • トリガーには以下の2種類がある
    • 圧トリガー
    • フロートリガー

 

圧トリガーとは

  • 患者が息を吸った際に、回路内に発生した陰圧をトリガーする機能をいう。
  • 吸気の時に起こる、わずかな圧(気道内圧)の差を感知し、これをトリガーとして、人工呼吸器から空気が送られる

 

フロートリガーとは

  • 空気の量をトリガーする機能をいう
  • 自発呼吸による吸気の際に、人工呼吸器の回路内を巡回している空気の量が、設定量よりわずかに減る
  • このわずかな差を感知し、これをトリガーとして、人工呼吸器から空気が怒られる

 

フロートリガーは圧トリガーよりも感度が良いと言われている

 

オートトリガーの意味とは

  • オートトリガーとは、人工呼吸器のトリガー設定が鋭敏な場合、自発呼吸以外の刺激で換気を行ってしまう状態のことをいう
  • 人工呼吸器の揺れや、回路の結露の動きを自発呼吸と勘違いしてしまうために起こる
  • 自発呼吸と関係なく換気をしてしまうため、ファイティングや過換気の原因となる

 

トリガー感知のタイミングとは

  • 感知のタイミングは、患者の自発呼吸の強さや、換気状態などの状態に合わせて設定しておく
  • 自発呼吸が弱い患者にはフロートリガーが有利
  • トリガーが鋭敏すぎると、オートトリガーが起こる可能性があるため注意が必要

 

 

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