心電図 12誘導

目的

• 心筋の電気的な活動を記録する

必要物品・準備

• 12誘導心電計
• 胸部電極、四肢誘導電極
• 電極クリーム
• アルコール綿
• タオル

方法

1. 心電図の検査の必要性を説明する
2. リラックスした状態で仰臥位をとってもらう
   ※腕時計や金属製品は取り外し、靴下も脱いでもらう
3. 前腕内側、下腿内側に電極クリームを塗り、四肢誘導電極をつける
   ※浮いてしまう場合は水で濡らしたガーゼなどを挟み込むと密着しやすい
4. 胸部誘導および四肢誘導の電極を正しく装着する
   ※四肢の電極も左右が決まっているので正しく装着する
   ※胸部電極は「せきぐちくん」「赤・黄・緑・茶・黒・紫」と覚えると良い
   • 第4肋間の高さでV1・V2
   • 第5肋間の左鎖骨中線上にV4
   • V2とV4の間にV3
   • V4の高さで左前腋窩線との交点がV5
   • V4の高さで左中腋窩線との交点がV6
5. 装着が完了したら電源を入れて記録を開始する
6. 記録が終わったら、終了したことを伝え、電極を外し、クリームを拭きとる

アセスメント

• 筋電図の混入や呼吸によるドリフトがないかなどをチェックしたか
• クリームや電極が冷たいと寒さで筋電図が出ることになるため、室温調整を行ったか

注意点

• 患者の緊張や寒さによる震えにより、筋電図を記録することもあるので注意する
• 無理な体位の場合も正確な記録が残せないため、タオルや枕などを適宜使用して、安楽な体位を維持できるよう援助する