摂食・嚥下の基礎訓練1 くび・肩の運動
摂食・嚥下の基礎訓練1 くび・肩の運動【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年5月21日
最終更新日:2013年5月21日
(変更日:2013年5月10日) ※
目的
- 過緊張を取り、口腔器官や喉頭の運動をスムーズにする
- 誤嚥の際、痰や食物を出しやすくする
方法
自分で行う場合
- ゆっくりと頸部を前後に曲げる
- ゆっくりと頸部を左右に曲げる
- ゆっくりと頸部を左右に回す
- 両肩に力を入れ、すぼめながら上に上げる
- 両肩を元の位置に下げて力を抜く 両肩を前から後に向かって回す
- 両肩を後方に反らせ、肩甲骨を内側に寄せる
他者の介助にて行う場合
- 片手で患者の額を押さえる
- 患者の頭を反対側の手で後ろから支え、首の部分を数回、屈曲・伸展する
- 片手で患者の肩を押さえる
- もう片方の手で頭を横から支え、首の部分をゆっくりと左右に曲げる
- 片手で患者の肩を押さえた状態のまま、もう片方の手で下の顎を支え、首の部分をゆっくりと左右に曲げる
観察項目
アセスメント
- 麻痺があることで姿勢が不安定な状態を元に戻すため、頸部周辺の筋肉の代償機能が働き、過緊張となりやすい
注意点
- 口腔ケアの前や各食事の前、就寝前などに施行するとよい
- 筋緊張が強い場合は、ホットパックなどで事前に温めてから行う
- 訓練の最中に痛みが出た場合は無理をせず中止する
- 頭痛や血圧の変動が激しい場合、あるいは医師から頸部の安静の指示がある場合は無理に行わない
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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