目的
- 装具を使用することで患側の上下肢の安定性を保持し、日常生活動作を円滑にする
- 関節の変形や拘縮を予防する
必要物品・準備
手の装具
- 目的に合わせて手指を下から支える型もしくは手指が自由になるタイプを選択する
足の装具(以下の種類から患者に合った装具を選択する)
- プラスチック製下肢装具:内反尖足の症状がある患者に対して使用する
- 症状が軽度の場合は短いタイプ
- 症状が中程度~重度の場合は長いタイプ
- 金属支付き短下肢装具:反張膝の症状がある患者に対して使用する
- 長下肢装具: 膝折れの症状がある患者に対して使用する
方法
手の装具
- 患側に装具を装着する
- 装具を締め付けすぎたり、緩すぎないように調節する
- バンドを固定する
足の装具
- 患側に装具を装着する
- 装具を締め付けすぎたり、緩すぎないように調節する
- 踵が装具の奥にきちんと挿入されているか確認する
- 確実な固定をするため、足関節部のバンドを最初に固定する
- 足と装具の間に足の指が挟まっていないか確認する
- 実際に、動かした際、装具のずれや違和感の有無を確認する
観察項目
- 装具が接触する部分の発赤や皮膚損傷の有無
- 皮膚や骨が突出している部分の過度の圧迫痕の有無
- 循環障害の有無
- 装着時、スムーズに装着できているか
注意点
- 転倒・転落の危険性を考慮し、必要時は予防具などの使用を考慮する
- 感覚障害がある患者は、皮膚・循環異常に気づかない場合があるため、十分な注意が必要
- 循環障害や皮膚損傷のリスクを避けるため装具を長時間装着することは避ける