耳管機能検査の介助
耳管機能検査の介助【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年5月26日
最終更新日:2013年5月26日
(変更日:2013年5月10日) ※
目的
検査の目的
必要物品・準備
方法
- 検査の内容と方法について説明する
音響法
- 鼻と耳に専用のプローブをそれぞれ挿入する
- 嚥下をしてもらう
インピーダンス法(耳に穿孔がない場合)
- 鼻と耳に専用のプローブをそれぞれ挿入する
- 鼻をつまんでもらい、嚥下をしてもらう
- 鼻をつまんだままの状態で、耳抜きを行ってもらう
加圧・減圧法(耳に穿孔がある場合)
- 外耳道の人口部に専用のイヤーカフを入れし、密閉する
- 一定の圧力で中耳腔に負荷をかける
- 嚥下を促し、その際に圧力を解消できるかどうかで、耳管の開閉を評価する
排泄機能検査(耳に穿孔がある場合)
- 鼓膜穿孔のある部位から、鼓膜チューブを使用してサッカリンなどの薬剤を鼓室内に注入し、鼻咽鼻腔へ流れるまでの時間を測定することにより、排泄障害の有無を調べる
観察項目
アセスメント
- 正常からの逸脱がないかを検討する
- 音響法:嚥下する動作に伴う音圧上昇(一過性)がみられる
- インピーダンス法:外鼻孔を閉鎖しての喋下、あるいは外鼻孔を開鎖しての耳抜きの動作に合わせて、一旦変動がみられるが、嚥下動作に伴い元に戻る
- 加圧・減圧法:加圧あるいは減圧後、嚥下動作に伴い外気導圧が戻る
- 排泄機能検査は、正常では10分~15分以内に排泄され、それ以上の時間を要したり、排泄がされない場合は排泄障害の疑いがある
注意点
- 小児や高齢者には、頻回な嚥下や耳抜きなどはやや難しいため、事前によく説明をし、理解を得る
- 口腔が乾燥していると嚥下をしにくいことも説明する
- 排泄機能検査では検査液が刺激になり、場合によっては耳痛や耳漏が生じることがある
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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