手関節のMMT評価
手関節のMMT評価【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年5月17日
最終更新日:2013年5月17日
(変更日:2013年5月10日) ※
目的
方法
屈曲
- 患者の左右両方の肘を、胸の辺りまで上げた状態で回外90度(手の平が上側に来る状態)にし、手首から先を上に持ち上げる
- 患者にそのまま上腕の伸展を保持した状態で力を入れ続けるよう指示する
- 患者が手関節の屈曲を保持をしている間、検者も自分の手首を屈曲させ、手首を掴みながら掌同士で引っ張り合う
- 方法1で屈曲不可能だった場合、水平方向に手首を屈曲してもらう(台の上などに肘をついた状態で行っても可)
伸展
- 患者の左右どちらかの肘を、水平方向へと広げた状態で回外90度(手の平を目前の相手に向ける状態)にし、手首から先を上に持ち上げる
- 患者が伸展保持をしている間、検者も自分の手首を伸展させ、手首を掴みながら掌(背面)同士で引っ張り合う
- 方法1で伸展不可能だった場合、水平方向に手首を伸展してもらう(台の上などに肘をついた状態で行っても可)
評価
- MMT5
- 屈曲時:患者が屈曲保持をしている間、検者も自分の手首を屈曲させ、引っ張り合いをする際、強く力を加えても十分な屈曲保持が可能である
- 伸展時:患者が伸展保持をしている間、検者も自分の手首を伸展させ、引っ張り合いをする際、強く力を加えても十分な伸展保持が可能である
- MMT4
- 屈曲時:患者が屈曲保持をしている間、検者も自分の手首を屈曲させ、引っ張り合いをする際、やや弱めた力に対して、屈曲保持が可能である
- 伸展時:患者が伸展保持をしている間、検者も自分の手首を伸展させ、引っ張り合いをする際、やや弱めた力に対して、伸展保持が可能である
- MMT3
- 屈曲時:患者が屈曲保持をしている間、検者も自分の手首を屈曲させ、引っ張り合いをする状態を取ることができるが、力を加えると全く屈曲不可能である
- 伸展時:患者が伸展保持をしている間、検者も自分の手首を伸展させ、引っ張り合いをする状態を取ることができるが、力を加えると全く伸展不可能である
- MMT2
- 屈曲時:水平方向に手首を屈曲してもらう際、十分に全可動域を動かせる
- 伸展時:水平方向に手首を伸展してもらう際、十分に全可動域を動かせる
- MMT1
- 屈曲時:水平方向に手首を屈曲してもらう際、全可動域は不可能だが、動かすことはできる
- 伸展時:水平方向に手首を伸展してもらう際、全可動域は不可能だが、動かすことはできる
- MMT0
- 屈曲時:水平方向に手首を屈曲してもらう際、全く動かすことが不可能である
- 伸展時:水平方向に手首を伸展してもらう際、全く動かすことが不可能である
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