検体検査10 炎症反応検査のポイント
検体検査10 炎症反応検査のポイント【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年6月1日
最終更新日:2020年08月31日
(変更日:2020年9月1日) ※
目的
必要物品・準備
- 採血用シリンジ
- 検査用スピッツ
※真空採血管の場合、真空採血管(スピッツ)、翼状針またはベネジュクト針など - 駆血帯
- 患者名等のラベル
- アルコール綿
- 非滅菌手袋
観察項目
C反応性蛋白(CRP)
- 正常値:0.3 mg/dL以下(ラテックス免疫比濁法)
- 高値の場合:細菌性感染症、一部の真菌性感染症、アデノウィルス感染症、自己免疫性疾患、悪性腫瘍など
- 低値の場合:ウィルス感染症(アデノウィルスは除く)、肝がん、肝硬変、白血病、多発性骨髄腫など
重症肺炎や敗血症の場合は著明な上昇がみられる場合もある
アセスメント
- 正常範囲から逸脱している数値の理由を検討する
- 検査条件などによる手違い、測定ミス、計算違いの有無についても確認する
- 組織破壊や炎症などがあるときに敏感に反応し、上昇がみられる
- 脳梗塞や尿路感染などにおいて炎症組織がある場合でも、その部分が限局している場合、CRPの上昇は認められないことが多い
- 糖尿病、高血圧、動脈硬化症、喫煙など、血管障害の危険性がある場合には、CRPの軽度上昇がみられる場合がある
- 妊婦の場合はやや増加するが、女性より男性の方が、比較的高い
- 出生直後は極めて値は低いが、突如、急激に上昇して2日後にはピークとなる
- 6~ 10歳では高値を示し、成人になるにつれ低値となり、高齢になるにつれ徐々に増加がみられるという経過をたどる場合もある
炎症が起きてから血中濃度の上昇までに数時間程度要するため、CRPだけではなく、赤血球沈降速度(赤沈)や白血球数などの検査データも参考にして判断する
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