良性発作性頭位眩暈患者のケアのポイント
良性発作性頭位眩暈患者のケアのポイント【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年6月14日
最終更新日:2013年6月14日
(変更日:2013年5月29日) ※
目的
疾患の概要
- めまいの性質としては基本的に回転性であるが、場合によっては揺れるようなめまいや流れるようなめまいを感じることもある
- ある特定の方向に頭を動かしたとき(起き上がったときや寝返りを打ったときなど)にのみ、めまいの自覚がある
- めまいが起こる頭位を何度も繰り返し行うことにより、次第にめまいは消失する
- めまいの自覚・持続時間が他のめまいを伴う疾患と比較して非常に短い(基本的には数10秒~2分以内)
- 頭位変換眼振検査において、患者に仰臥位になってもらい、頭を勢いよく下に下げた状態にしてから立位をとってもらうと、反対方向に眼振が出現する
- 耳鳴や難聴、中枢神経症状を伴わない
- 半規管に存在し、浮遊している耳石が内リンパ液に影響を及ぼすことが原因であると考えられている
- 耳石器に影響を及ぼす要因
- ゲンタマイシンやストレプトマイシンなどの抗生剤の使用
- シスプラチンなど抗癌剤や利尿剤の使用
- 頭部外傷やむち打ちの後
- 手術後の長期臥床後や骨折後 疲労やストレス、加齢現象 などに症状が出現する場合がある
- 50~ 60代に多く発症するが、比較的、各年齢層に見られる
治療
観察項目
- めまい症状の有無、程度、持続時間
- どのような時にめまい症状が出現するか
- 眼振の向き
アセスメント
- 疲労やストレス、あるいは加齢などの要因により耳石器に存在している耳石が剥がれ落ち、半規管の中に浮遊することで中にあるリンパ液の流れに刺激が加わり、めまい症状が起こると考えられている
- 発症時に、軽度の悪心・嘔吐の症状が出現することもあるが、多くの場合、数日後には消失する
注意点
- めまいの原因疾患は様々であるが、良性発作性頭位めまい症の場合は他の原因疾患の治療方法とは異なる部分が多いため、確実にその疾患が良性発作性頭位めまい症であるかを確認することが重要である
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