目的
- ECSを用いて意識レベルの評価を行う
特徴
- 覚醒の度合いによって3段階に分類され、大分類Ⅰ~Ⅲ桁のスケールは2段階、Ⅲ桁は5段階に分けられている
- 除脳硬直・除皮質硬直も正確に評価が可能である
評価基準
Ⅰ桁:覚醒がみられる(自発的発語、開眼あるいは適切な動作が可能かどうかを観察する)
1 見当識がみられている
2 発語がない、または見当識がみられない
Ⅱ桁:覚醒が可能である(刺激によって発語・開眼または命令に従うことが可能)
10 呼びかけにて覚醒する
20 疼痛刺激にて覚醒する
Ⅲ桁:覚醒が見られない(疼痛刺激してもでも発語・開眼および命令に従うことが不可能であり、運動反応のみ見られる)
100L 疼痛がある部位に四肢を動かす、払いのけ動作がみられる
100w 顔をしかめる、あるいは脇を開いた状態で引っ込める
200F 脇を閉めた状態で屈曲する
200E 伸展がみられる
300 全く動きがみられない
方法
- 発語、自発的開眼、適切な動作の中で、いずれか1つでも観察できるかを評価する
- 評価困難な場合は、睫毛反射や瞬きの有無も確認する