マヒがある時の側臥位1 麻痺側が下

マヒがある時の側臥位1 麻痺側が下【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年6月29日
最終更新日:2013年6月29日
(変更日:2017年3月2日) ※

目的

  • 麻痺のある患者に適切な側臥位がとれるように援助する

必要物品・準備

  • 体位変換用枕など
いろいろなサイズや形のものがあるので、患者に合わせて使い分けるとよい。
ただし、硬すぎると血流障害を起こすため注意。
最近は低反発のものや通気性に優れたものもある。

方法

  • 頭部:肩が後方に引っ張られ、反り返りが起こらないように枕などを用いて支える
  • 背部:体幹の安定を図るために、全体的なバランスを見ながら、枕などで支える
  • 上肢:麻痺側の肩は無理のない範囲で前側にゆっくりと引き出す
  • 下肢:体幹の捻転を防止し、安定した姿勢保持をするため、両下肢の間に枕を挟むなどして支える

観察項目

  • 体位変換、体位保持による患者の苦痛の有無
  • 肩の反り返りの有無
  • 体幹の安定状態
  • 圧迫やずれの有無(特に麻痺側)

アセスメント

  • 患者の状態に合わせた良肢位を保てているか
  • 意識障害のある患者でも、苦痛様の表情などから良肢位であるかを確認しているか
  • 麻痺側に体重がかかることによる、過度な圧迫や接触を受けていないか

注意点

  • 麻痺側は運動知覚障害や筋ポンプ作用の低下による循環障害を生じやすいため、麻痺側が下になる姿勢を長時間保持することは避ける
  • 患側(麻痺側)の上肢が体幹の下敷きにならないようにする
  • 意識障害のある患者でも、良肢位を保つことにより覚醒を促す効果が期待できる

※【2017年3月2日】本文について 加筆・修正いたしました。

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