止血処置(鼻腔)の介助
止血処置(鼻腔)の介助【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年7月5日
最終更新日:2013年7月5日
(変更日:2013年11月7日) ※
目的
必要物品・準備
- バイポーラ(電気凝固セット)
- 鼻鏡(前鼻鏡、必要に応じて長鼻鏡・中鼻鏡)
- 攝子
- 鉗子(ハイマン、グリュンワルド)
- 吸引管
- 綿棒
- 鼻用コメガーゼ
- 5000倍エビネフリン(ボスミン)
- 4%塩酸リドカイン(キシロカイン)
- 止血用軟膏ガーゼ
- 綿球
- 内視鏡セット(状況に応じて)
- 各種軟膏
- 膿盆
- エプロン
- 帽子
- 術衣
- 防護用メガネ
- 手袋
緊急時の場合、医療者はマスク・手袋・防護用メガネを最低限装着する
方法
- 脈拍や血圧測定を行い、眼球結膜や爪の色を確認し、貧血の有無をチェックする
- 患者にビニールのエプロンをかけ、膿盆を持たせる
- 血液が口腔や咽頭に流入している時には、下を向いて静かに膿盆に血液を出すよう指示する
- どちらの鼻から出血したかを確認し、鼻腔内処置を施行しながら出血点の確認を行う
- 出血点が確認でき次第、ボスミン液や4%キシロカインなどを浸したガーゼを出血部位を圧迫するように確実に挿入する
- 約5分~10分程度、経過観察を行い止血されるのを待つ
- 時間の経過後、咽頭後壁などに血液流下が見られないことを確認する
- 挿入していたガーゼを静かに抜去する
- 確実に止血されていることが確認できたら、出血点に軟膏を塗布する
- 止血が不十分であったり、出血量が減少していても、既往に高血圧などが場合は軟膏ガーゼを挿入し、出血点を確実に圧迫する
- ガーゼによる圧迫止血の処置だけでは止血が困難な場合は、バイポーラなどにより出血部位を電気にて焼却する
観察項目
- バイタルサイン
- 出血の部位
- 止血状況
- 嘔気・嘔吐の有無
- 軟膏ガーゼ挿入に伴う疼痛の有無
- ショック状態の有無
- 貧血症状の有無
アセスメント
- 鼻出血の病態を理解しているか
- 鼻出血の多くはキーゼルバッハ部から出血により生じるが、ほとんどの場合、手やボスミンガーゼなどの圧迫止血により止まることが多い
- ボスミンガーゼで圧迫止血が困難な場合は、軟膏ガーゼの挿入やバイポーラによる電気焼却法にて止血を行うが、これらも併せて準備できているか
- 処置が始まるまでに、適切な問診を行っているか
- 鼻出血、副鼻腔疾患の既往の有無
- 全身疾患の既往歴(特に血液疾患、高血圧)、現在使用している内服薬の有無と種類
- 普段の血圧
- 今回の鼻出血の経過
注意点
- 血液を大量に飲み込んでいる場合、嘔気・嘔吐が出現する可能性もあるため、全身状態の観察を行う
- 患者や家族の不安の軽減に努める
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