流行性角結膜炎患者への対応

目的

• 流行性角結膜炎患者に対し、適切な対応を行う

必要物品・準備

• 手袋（感染防止用）
• 感染防止用の清掃器具、消毒薬

免疫クロマト法

• 専用キット
• 綿棒

方法（免疫クロマト法）

1. 結膜を綿棒で擦過する
2. 分泌物を採取後、専用キットに滴下し、一定時間経過後に判定する

観察項目

• 流涙・結膜充血の有無と程度
• 眼脂の有無と性状
• 耳前リンパ節の圧痛・腫脹の有無
• 家族や同僚に結膜炎の人がいるか

アセスメント

• 流行性角結膜炎の病態を理解し、適切な観察を行っているか
  • 流行性角結膜炎（はやり目）は、ウイルス性結膜炎の一種であり、アデノウイルスによる感染症である
  • 潜伏期間は5日～14日間であり、流涙・眼脂・結膜充血が強く、耳前リンパ節の圧痛・腫脹を伴う
  • 消炎治療としてステロイド入りの点眼薬を行い、二次感染予防として抗菌薬の点眼薬を使用する
  • 眼脂が漿液性あるいは膿性の場合、ウイルス性結膜炎が疑われる
  • 流行性角結膜炎は、重症になると偽膜性結膜炎となることもある
  • 流行性角結膜炎が疑われる場合は、免疫クロマト法の検査を行い判定する

注意点

• 伝染力が非常に強いため、院内感染予防を行い、一般患者から隔離する
  • 流行性角結膜炎が疑われた場合、待合室では固定席を使用するなどの配慮が必要
  • 診察後は、診察室のイス・診察台・検査器具などを清掃・消毒する