ブドウ膜炎の診断と治療の流れ
ブドウ膜炎の診断と治療の流れ【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年7月22日
最終更新日:2013年7月22日
(変更日:2023年1月16日) ※
目的
疾患の概要
- ブドウ膜とは脈絡膜、毛様体、虹彩の色素と血管が豊富な組織の総称である
- 硝子体や前房、網脈絡膜に炎症が生じた状態をブドウ膜炎と呼ぶ
- 原因としてはウィルスや細菌の感染によるものや、非感染性のもの(様々な免疫異常によるもの)大別される
- 感染性か非感染性かで治療法は大きく変わるが、原因不明であることが多く、その診断が困難である疾患である
- 症状は視力低下や霧視、羞明感、飛蚊症、眼痛、充血などがあり、虹彩の後癒着、前房蓄膿や角膜後面沈着物などが見られる場合もある
治療
- ブドウ膜炎は発症初期には特有の症状が現れず、検査をしてすぐに結果が出ないことも多いため、病状が進行している場合には検査結果を待たずに治療を開始することもある
- 感染症の場合、抗生物質、非感染性の場合、ステロイドの使用が中心となるが、判断がつきかねるケースも少なくないため、基本的には感染を念頭に置く
- 感染性の場合、培養検査にて起因菌の結果がわかるまでに時間を要するため、広範囲に効く抗生物質と、ある程度、予測される菌に対しての抗生物質を2種類以上組み合わせて行う
- 点滴や内服の他に、硝子体や結膜注射も行う
- 内因性のブドウ膜炎の場合、腎臓や肝臓などの全身検査が必要となる場合がある
- 非感染性の場合、ステロイドの投与や原因疾患の治療を施行する
観察項目
アセスメント
- ブドウ膜炎の病態について理解し、適切な観察と問診が行えているか
- ぶどう膜炎は全身疾患の一部として起こることがあり、問診が重要である
- 診断が困難な場合は、硝子体や前房から検体を採取し、細菌検査や病理検査あるいは蛍光眼底撮影や光干渉断層計を施行する
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