口腔から頸部への視診・触診の介助

目的

• 口腔から頸部への視診・触診の介助を適切に行う

必要物品・準備

• 指嚢
• 手袋
• 舌圧子（口腔の視診・触診）
• 間接喉頭鏡や上咽頭鏡、軟性あるいは硬性ファイバースコープ（咽頭の視診）
• 間接喉頭鏡やファイバースコープ（喉頭の視診）

方法

• 口腔の視診・触診
  • 義歯があれば全て外してもらい、舌圧子を使って、口唇、舌、頬部粘膜などを軽く圧迫しつつ診察を行う
  • 腫瘍性病変がある場合は、触診が必要となるので必ず指嚢や手袋を装着して行う
• 咽頭の視診・触診
  • 舌根部以下の咽頭や上咽頭の観察を行う際は、間接喉頭鏡や上咽頭鏡が用いられ、近年は軟性あるいは硬性ファイバースコープが使われることが多い
• 喉頭の視診
  • 間接喉頭鏡やファイバースコープを用いて、病変の性状や喉頭の運動の評価を行う
• 頸部の視診・触診
  • 頸部には気管、食道、甲状腺、唾液腺、血管、神経、リンパ節などがあり、腫瘍性疾患や炎症も多く、腫瘤も好発する

観察項目

• 検査の理解度
• 画像などにより確認できる場合、病変部の状態
• 体表面上の腫脹・発赤の有無、疼痛の有無、構音機能の障害の有無など
• 疼痛の有無や増大、苦痛様表情など、診察中の患者の状態

アセスメント

• 患者の病態に合わせた検査器具（舌圧子、喉頭鏡など）を準備できているか
• 炎症性疾患・腫瘍性疾患・先天性疾患も多いため、適切な問診（場合によっては患者家族などから）を行っているか