目的
- 喉頭ファイバースコープで検査をする患者に適切な介助を行う
必要物品・準備
- 軟性鏡または硬性鏡
- ストロボスコープ
- レンズクリーナー
観察項目
- 検査の理解度
- 画像が確認できる場合は、病変部の状態(発赤、腫脹の有無など)
方法
- 喉頭の病変の中で最も多いのは声帯病変であるため、声帯の観察や喉頭の視診が大切であり、内視鏡を利用した喉頭ファイバースコープ検査が主に行われている
- ファイバースコープの種類は大別して軟性鏡と硬性鏡との2種類がある
- 軟性鏡は鼻、硬性鏡は口から挿入し、検査を行う
軟性鏡(フレキシブルファイバースコープ)
- 患者に座位になってもらう
- 患者の片側の鼻腔から、静かに声帯がある部位までファイバーを挿入する
硬性鏡(リジッドファイバースコープ)
- 患者に座位になってもらう
- 患者に舌を前に突き出してもらう
- 検者が左手で患者の舌を引っ張り、右手で内視鏡を挿入する
アセスメント
- 検査の種類と特性を理解しているか
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軟性鏡(フレキシブルファイバースコープ)
- ファイバーの先端は上下の彎曲が可能であり、直径も比較的小さいため、鼻内からの挿入が可能であり、咽頭反射が強い患者の場合でも観察可能である
- 更に直径が細い物の場合は、新生児でも声帯の観察が可能である
- 太さ約5mmのファイバーの場合、鉗子口がついており、そこから注入針や鉗子などの挿入が可能であるため、小さいポリープの摘出や生検もできる
- 画質は硬性鏡に比べ若干劣っているが、舌を引っ張らずに観察可能なため、会話や歌を歌っている際の声帯も確認可能である
- 硬性鏡(リジッドファイバースコープ)
- グラスファイバーを通して光源からの光を硬性の内視鏡で導き、その先端を約70度の角度にして観察を行う
- 画像の拡大ができ、解像度の高い画質が得られるのが特徴である
- ストロボスコープ検査
- 粘膜の波動状態や声帯の振動状態の観察を行う
- 現在、ストロボスコープと軟性鏡または硬性鏡を接続し、更にCCDカメラを繋げてVTRシステムに記録を行う
- この操作により、テレビモニターで繰り返し観察ができるため、声帯の状態を十分に把握することが可能である
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