音声機能検査の介助
音声機能検査の介助【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年7月12日
最終更新日:2013年7月12日
(変更日:2013年6月27日) ※
目的
観察項目
アセスメント
- 音声機能検査の検査法には、大別して音響分析法と聴覚心理学的検査がある
- 検査の特性と治療の効果判定の関連性について理解しているか
- 音響分析
- マイクロホンを通した音声に関し、振幅の振動指数(APQ)、周波数の変動指数(PPQ)および規格化雑音エネルギー(NNE)というパラメータで音声信号を測定する
- 聴覚心理学的検査
- 嗄声の質と程度を共通の尺度(GRBAS尺度)で患者の声を耳で聞き、聴覚印象評価を行う
- GRBAS尺度とは
- G(grade):総合的な音声の嗄声度を表す
- R(rough):粗さ(がらがらした声)
- B(breathy):気息性(息もれする声)
- A(asthenic):無力性(弱々しい声)
- S(strained):努力性(いきんだような声)
の頭文字をそれぞれ並べたものであり、各程度を0~3の段階で評価する
- 最大発声持続時間(MPT)
- 肺活量と声門閉鎖の程度が影響する検査である
- 息を深く吸った状態に続き、「エー」と可能な限り長く発声を行い、その持続時間を測る
- 正常では15秒以上だが、声帯ポリープなどで声門の閉鎖が不十分だと、秒数は短縮される
- フォノラリンゴグラム
- 1回の発声で大きさ(dB)、声の高さ(Hz)、検査時の呼気流量の測定が可能である
- 正常では、声の強さは60~90 dB、声の高さは話声程度(普通の会話)で男性100~ 160 Hz、女性140~280Hz、呼気流量は130~180ml/秒である
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