検体検査28 感染症(抗酸菌)検査のポイント

検体検査28 感染症(抗酸菌)検査のポイント【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年6月26日
最終更新日:2018年06月14日
(変更日:2013年6月24日) ※

目的

  • 感染症(抗酸菌)検査のポイントについて理解する

必要物品・準備

  • 検体を採取するための器具や保管するための容器
    ※検査する検体により採取するための器具や保管するための容器に違いがある
    • 喀痰:喀痰採取用の綿棒、綿棒専用の滅菌スピッツなど

検査の概要

  • 項目:抗酸菌培養検査
  • 測定方法:ミドルブルック培地、小川培地
  • 測定検体:胃液、髄液、喀痰、膿、胸水、尿など
  • 基準値:陰性
  • 検出限界: 理論上、生菌が存在している場合、その菌に対して適切な培養法を用いることで検出が可能
  • 異常値をきたす病態と疾患:非結核性抗酸菌症、結核症

アセスメント

  • 非結核性抗酸菌症または結核において検査対象となる
  • 培養には8週間を要し、最大12週まで延長する場合がある
  • 結核菌は小川培地で行う場合、早くても培養期間は3週間必要であり、全ての検査終了までに2カ月ほどかかることが多い
  • 同一検体で抗酸菌塗抹検査を行い結核菌のような所見が見られたら、PCR法により少しでも早い診断が行われることが望まれる

注意点

  • 採取後は速やかに検査室へ搬送する
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