舌小帯短縮症患者への対応
舌小帯短縮症患者への対応【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年7月15日
最終更新日:2013年7月15日
(変更日:2013年11月29日) ※
目的
疾患の概要
- 生まれた時から次第に舌が成長するにも関わらず、舌小帯（右と左の舌下小丘の間にのびるヒダ）がヒダ状になっていない、前方へ舌を出した際、下口唇を覆い被せられない、あるいは舌小帯そのものがないため舌の運動制限が起こる
- 誤った発音をするなどの不都合が生じる
乳幼児は、身体が成長すると共に、舌も成長し、それと共に発音の誤りも徐々に改善されることもあるため、誤った発音や摂食時の不都合があるだけで、舌小帯短縮症と診断するのは誤りである
治療
- 基本的に治療は手術にて粘膜の延長形成術を行うが、手術適応の是非については、就学前までは慎重に判断する必要がある
- 舌小帯がほとんどないことにより、唾液をうまく飲み込めない、哺乳が上手にできない場合は、乳児の場合でも手術適応となる
看護のポイント
- 患児の両親は、様々な恐怖心や不安感などがあり、手術を受けることに対し、抵抗がある場合もあるため、精神的援助が必要である
- 術後、全身麻酔の影響がなくなった段階で哺乳や離乳食の摂取が可能となる
- 術後、抗生物質の投与は、術当日と翌日の2日間だけでよく、創消毒は不要である
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
新型コロナウィルス感染症（COVID-19）に関しては本記載内容とは対応が異なりますので、必ず各病院ごとに作成されている感染症ガイドラインに従ってください。
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