尿管結石患者のケア3 PNL
尿管結石患者のケア3 PNL【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年7月30日
最終更新日:2018年09月16日
(変更日:2018年12月10日) ※
目的
- 経皮的尿腎砕石術(PNL)を受ける患者に適切な看護を行う
アセスメント
- 直径2cm以上の腎結石や珊瑚状結石などがある場合に施行する
- 背部から腎臓に向けて経皮的に造った瘻孔から内視鏡を挿入し、結石を破砕しながら摘出する治療である
- 瘻孔増設は、腎臓からの出血があった場合に圧迫止血をする目的もあり、術後にマレコーカテーテルあるいは腎孟バルーンカテーテルを挿入する
- 腎臓は血管が豊富なため易出血性があり、PNLの場合は観血的手術なため、特に出血には注意が必要である
看護のポイント
治療前
- 術前オリエンテーションを施行し、不安の緩和に努め、術前の検査なども含めて手術向けての準備を行う
- 術後管理のため血糖・血圧のコントロールも重要である
治療後
- カテーテルの管理
- 腎孟バルーンカテーテルは尿道カテーテルと比較して固定水が2ml程度少ないため カテーテル抜去が起こらないように十分な注意が必要である
- テープ固定をしっかりと行い、目印をつけて体内挿入されたカテーテルの長さを確認する
- カテーテルは腰部に挿入されており、体動により管が屈曲しやすいため、トラブルが生じていないか、固定の位置が適切かどうかのアセスメントを行う
- 血尿
- ほとんどのケースで認められるが、腎孟バルーンカテーテルの場合は凝血塊によって閉塞が起こりやすいために、 カテーテルの脇から尿漏出の有無、ガーゼ汚染の有無、カテーテルからの尿の流出などの観察が必要である
- 感染予防
- 腎孟腎炎を併発しないよう、発熱の有無を適宜確認しながら、清潔保持に努める ガーゼ汚染が見られる場合は、適宜交換をする
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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