発作性上室頻拍(PSVT)患者への対応
発作性上室頻拍(PSVT)患者への対応【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年8月20日
最終更新日:2018年04月08日
(変更日:2013年8月9日) ※
目的
疾患の概要
- 発作性上室頻拍は、副伝導路や房室結節などを介しているリエントリーによって起こる上室性頻拍のことであり、房室回帰頻拍(AVRT)と房室結節リエントリー頻拍(AVNRT)で約90%の割合を占める
- 自覚症状としては、発生も停止も突然あらわれる動悸(頻拍)があり、重症例ではめまいや意識消失がみられる
房室回帰頻拍(AVRT)
- WPW症候群などで期外収縮をきっかけとして発生するリエントリー性頻拍である
- 逆行性P波が明瞭なことが特徴的である(QRS波の後に逆行性P波が出現)
- 心電図所見として、幅の狭いQRS波が連続して見られ、RR間隔は一定の規則性が認められる
- 心室から心房の順に興奮するため、逆行性P波が認められる
房室結節リエントリー頻拍(AVNRT)
- 期外収縮がきっかけとなり、房室結節を含んだ二重伝導路をリエントリー回路とする頻拍である
- 突然起こり、突然消失する頻拍が特徴である
- 心電図所見として、幅の狭いQRS波が連続して見られ、RR間隔は一定の規則性が認められる
- 心室と心房の興奮が、ほぼ同時に起こるため、P波はQRS波に埋もれている
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