胃瘻のバルン固定水の交換

胃瘻のバルン固定水の交換【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年8月22日
最終更新日:2018年06月30日
(変更日:2013年8月9日) ※

目的

  • 胃瘻を固定しているバルン固定水を交換する際の必要物品と流れ、ケアのポイントについて理解する
  • 安全に固定水を交換できる

必要物品・準備

必要物品

  • ディスポーザブル手袋・エプロン・マスク
  • 滅菌精製水(蒸留水)20ml
  • シリンジ(10ml)2本

準備

  1. 実施者・介助者の装備を整える
    • 処置前後での手指衛生を行う
    • ディスポーザブル手袋・エプロン・マスクを着用する
      ※感染予防のため
  2. 新しい滅菌精製水を10mlシリンジに注入しておく

方法

  1. 新しいシリンジを注入口に接続し、固定水を吸引する
  2. 滅菌精製水を吸っておいたシリンジを接続し、注入する
  • バルーン型カテーテルは、週に1回は固定水を交換し破損がないか確認する
    ※固定水を膨らまし固定しているため
  • 固定水交換は2人で行い、実施者が固定水を交換し介助者は胃瘻が抜けないよう押さえる
  • 固定水はゆっくり注入し、カテーテルを押さえ抜去事故を防ぐ
    ※勢いよく注入するとカテーテルが跳ねることがあるため

観察項目

  • 胃瘻の造設日、挿入されているカテーテルの種類や長さ、固定水交換の最終日の確認
  • 吸引できる固定水の量、固定水注入時に抵抗がないか、疼痛の有無の確認
  • 固定水注入後のカテーテルの固定状況の確認
  • 瘻孔周囲の皮膚状態の観察

アセスメント

  • 安全に固定水交換の介助が行えたか

注意点

  • 造設後初めての固定水交換は医師と行い、事故を防ぐ
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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