目的
- PEGカテーテル(胃瘻)の交換時に必要な物品、流れ、ケアのポイントについて理解する
- 安全にPEGカテーテル(胃瘻)の交換が行える
必要物品・準備
必要物品
- 防水シート
- 拭き取り用ガーゼ
- シリンジ(5~10ml)2本
- 滅菌精製水
- PEGカテーテル(患者に挿入中のものを確認し同じ種類を準備)
- 交換用ロッド
- 潤滑剤
- PEGカード(PEG製品に添付され、製品番号・留置日・次回交換日を記載し管理する)
- ディスポーザブル手袋・エプロン
準備
- 実施者・介助者の装備を整える
- 処置前後での手指衛生を行う
- ディスポーザブル手袋・エプロンを着用する
※感染予防のため
- 新しい滅菌精製水をシリンジに注入しておく
- 胃瘻周囲を清潔にしておく
- ガーゼをお湯で濡らし、瘻孔周囲の汚れを拭き取っておく
方法
- 瘻孔に潤滑剤を塗りなじませる
- 古いカテーテルが挿入されている状態で、瘻孔に潤滑剤を塗る
- カテーテルを回転させて、瘻孔に潤滑剤をなじませる
※スムーズに抜去および挿入ができるようにするため
- カテーテルから胃内に交換用ロッドを挿入する
- 古いカテーテルのバルーン内の固定水を抜き取る
- 医師がゆっくりカテーテルを引き抜く
- 介助者は交換用ロッドが動かないよう、指でしっかり固定しておく
- 新しいカテーテルをゆっくり瘻孔に挿入する
- バルーンに滅菌精製水を注入する
※どれくらいの固定水が必要であるかを、予め確認しておく
観察項目
- 胃瘻カテーテルの種類、最終交換日、挿入に伴うトラブルの有無の確認
- 治療内容の確認(抗凝固剤などの内服の有無)、出血傾向の有無の確認
- 瘻孔周囲の皮膚トラブルの有無
- 交換時の疼痛の有無、瘻孔からの出血の有無の確認
アセスメント
- 安全に胃瘻カテーテルの交換が行えたか
- カテーテル交換前後で十分な観察が行えたか
注意点
- PEGカテーテルは、バルーン型とバンパー型で交換時期が異なる
- バルーン型:耐久性に乏しく、1か月に1回
- バンパー型:6か月に1回