PEGカテーテル(胃瘻)の交換
PEGカテーテル(胃瘻)の交換【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年8月25日
最終更新日:2018年06月30日
(変更日:2013年8月23日) ※
目的
- PEGカテーテル(胃瘻)の交換時に必要な物品、流れ、ケアのポイントについて理解する
- 安全にPEGカテーテル(胃瘻)の交換が行える
必要物品・準備
必要物品
- 防水シート
- 拭き取り用ガーゼ
- シリンジ(5~10ml)2本
- 滅菌精製水
- PEGカテーテル(患者に挿入中のものを確認し同じ種類を準備)
- 交換用ロッド
- 潤滑剤
- PEGカード(PEG製品に添付され、製品番号・留置日・次回交換日を記載し管理する)
- ディスポーザブル手袋・エプロン
準備
- 実施者・介助者の装備を整える
- 処置前後での手指衛生を行う
- ディスポーザブル手袋・エプロンを着用する
※感染予防のため
- 新しい滅菌精製水をシリンジに注入しておく
- 胃瘻周囲を清潔にしておく
- ガーゼをお湯で濡らし、瘻孔周囲の汚れを拭き取っておく
方法
- 瘻孔に潤滑剤を塗りなじませる
- 古いカテーテルが挿入されている状態で、瘻孔に潤滑剤を塗る
- カテーテルを回転させて、瘻孔に潤滑剤をなじませる
※スムーズに抜去および挿入ができるようにするため
- カテーテルから胃内に交換用ロッドを挿入する
- 古いカテーテルのバルーン内の固定水を抜き取る
- 医師がゆっくりカテーテルを引き抜く
- 介助者は交換用ロッドが動かないよう、指でしっかり固定しておく
- 新しいカテーテルをゆっくり瘻孔に挿入する
- バルーンに滅菌精製水を注入する
※どれくらいの固定水が必要であるかを、予め確認しておく
皮膚と外部ストッパーとの間にはゆとりを持たせる
- 皮膚と外部ストッパーとの隙間は1横指とする
- ゆとりがないと、外部ストッパーと皮膚が擦れて皮膚トラブルを起こしやすい
交換時に起きやすい合併症としては腹腔内への誤挿入がある
- 予防策:内視鏡や透視下でカテーテル先端が胃内に留置されていることを確認する必要がある
観察項目
- 胃瘻カテーテルの種類、最終交換日、挿入に伴うトラブルの有無の確認
- 治療内容の確認(抗凝固剤などの内服の有無)、出血傾向の有無の確認
- 瘻孔周囲の皮膚トラブルの有無
- 交換時の疼痛の有無、瘻孔からの出血の有無の確認
アセスメント
- 安全に胃瘻カテーテルの交換が行えたか
- カテーテル交換前後で十分な観察が行えたか
注意点
- PEGカテーテルは、バルーン型とバンパー型で交換時期が異なる
- バルーン型:耐久性に乏しく、1か月に1回
- バンパー型:6か月に1回
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関しては本記載内容とは対応が異なりますので、必ず各病院ごとに作成されている感染症ガイドラインに従ってください。
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