労作性狭心症の治療とケア

労作性狭心症の治療とケア【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年8月21日
最終更新日:2018年09月16日
(変更日:2018年12月10日) ※

目的

  • 労作性狭心症の患者に適切なケアを行う

観察項目

  • 前胸部圧迫感・絞扼感の有無と持続時間、出現パターン(安静時あるいは労作時)
  • 肩・首・腕への放散痛の有無、心窩部痛の有無
  • 左肩から左上肢にかけて、あるいは歯や顎にかけての放散痛
  • 倦怠感や呼吸困難

検査

  • 血液検査:心筋障害マーカーの上昇は認めず
  • 運動負荷心電図:ST下降を認める
  • 心筋血流シンチグラフィ:運動負荷をかけた状態では冠動脈狭窄部で欠損像(心筋が働いていない)を認めるが、数時間後には心筋血流製剤の取り込みが確認できる
心筋が完全に壊死している(心筋梗塞)場合は、数時間経過しても欠損像のまま回復しない
  • 冠動脈造影:実際に狭窄している部位で、狭窄を有する画像が確認できる

治療

薬物治療

  • 発作時:硝酸薬の舌下投与
  • 非発作時:硝酸薬・Ca拮抗薬・β遮断薬・抗血小板薬・スタチンなどの投与
硝酸薬(ニトログリセリン)の効果がない場合は心筋梗塞などを疑う

観血的治療

  • バイタルサインが落ち着いてから、冠動脈造影(CAG)を行い、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)または冠動脈バイパス術を行う

注意点

  • 冠動脈狭窄があっても安静時に必要な血流量が維持できていることが多いため、安静時に行う検査では負荷をかけて(運動や薬剤で虚血状態を誘発させる)行われる場合もある
  • 主症状が心窩部痛の場合は、胃潰瘍などの消化器疾患と間違えやすいので注意する
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