不安定狭心症患者の治療とケア
不安定狭心症患者の治療とケア【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年8月21日
最終更新日:2018年04月08日
(変更日:2013年10月28日) ※
目的
観察項目
- 虚血性心疾患の既往の有無と家族歴
- 前胸部、胸骨後部痛の有無と症状が起こるパターンと持続時間(通常は数分から20分程度)
不安定狭心症の場合、胸痛は安静時・労作時を問わない
- 頸部、下顎、左肩または左腕両肩、心窩部の放散痛の有無
検査
- 治療方針の決定および他の疾患との鑑別を行うため、以下の検査を行う
- 発作時・安静時心電図
- 心エコー
- 胸部X線撮影
- 血液検査(生化学的マーカーなど)
治療
発作時
- 現在のリスク評価を行うとともに、狭心症発作や心筋梗塞を予防する
- 硝酸薬の舌下投与、アスピリン咀嚼服用、ヘパリン静脈注射など
心筋梗塞のリスクが中等度~高い場合
- 冠動脈造影(CAG)および経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を検討し、可能であれば実施する
リスク高
- 胸痛は安静時に起こり、20分以上継続し、48時間以内に増悪がみられる
- ST下降、持続性心室頻拍、左脚ブロックの新規出現のほか、血圧低下・除脈や頻脈などがみられる
リスク中
- 胸痛は安静時・夜間に起こり、20分程度の既往があっても現在は消失している
- T波の陰転、異常Q波の朱柘植などが認められる
心筋梗塞のリスクが低い場合
- 胸痛は労作時に起こり、徐々に増悪傾向があるが、20分以内に消失する
- 抗凝固薬・抗血小板薬・抗狭心症薬(硝酸薬・Ca拮抗薬・β遮断薬)・スタチンの投与
- リスク評価を行いながら、狭心症発作あるいは心筋梗塞の防止を目的とする
出血性合併症がある場合は、アスピリンの使用は禁忌である
注意点
- 不安定狭心症の治療は、ACC/AHAガイドラインのリスク分類を基にリスク判定を行うが、以下の条件が1つでも当てはまる場合はランクを1つあげるよう考慮される
- 脳血管・末梢血管障害
- CABGおよびPCIの治療歴
- アスピリンの服用歴
- 陳旧性心筋梗塞の既往
- 75歳以上
- 糖尿病
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実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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