用語解説
用語の読み
いりょうかんれんさーびす
用語の意味
医療関連サービスとは、医療行為や医療サービスで資格を必要とするもの以外のところで、民間に委託可能なサービスです。因みに厚生労働省により、患者への直接的な影響を与える業務(検体検査、滅菌消毒、患者給食、患者搬送、医療機器の保守点検、医療用ガス供給設備の補修点検、寝具類洗濯、院内洗浄)は、定められた基準をクリアしなければ受託することは出来ません。
財団法人医療関連サービス振興会が定める医療関連サービスは、院内業務代行(寝具類洗濯・賃貸、検体検査、滅菌・消毒、院内清掃など)と、在宅医療・患者サポート(在宅医療機器保守点検・レンタル、患者食宅配など)に2分しています。
また、医療関連サービスはあくまでも民間企業のサービスなので、市場競争が起こります。その結果、患者や住民がより良質のサービスを受けることが出来ます。
このように医療機関からすると市場から安価に得られるので、医療経営の向上をしたい時や、診療により発生する報酬が減額された時などに、医療関連サービスが検討されます。医療機関が手がけてはいない分野も医療関連サービスが開拓している場合があり、介護・福祉サービスに貢献しています。
この医療サービスの基準として医療関連サービスマーク制度というものがあります。医療関連サービスマーク制度とは、良質な医療関連サービスを行う事業者・施設に対して、認定する制度です。このマークが付けられたサービスは一般市民や医療機関に対して安心して利用できることを示しています。制度の認定には、年3回ある検査の認定要綱をクリアする必要があります。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
私達の影で活躍してくれてる医療関連サービスですが、医療関連サービスは振興会により管轄されていますね。
ここでは、医療関連サービスマーク制度を制定していて、各民間企業がこの認定申請を受け審査に通ったら各サービスを提供できるということですね。
実際に働いているとあまり気にしたことがなかったのですが、院内ではありとあらゆるものが外注されていたので、この医療関連サービスによリ認定されていたってことだったんですね。
しかし、この医療関連サービスの実態は、年々需要が増えている訳ではなく横ばい状況が続いているようです。
満足度調査では患者給食や、医療情報サービス、院内情報コンピューター・システムにおいては評価が低いと言われています。
それにこれから在宅医療が普及していくとにより医療廃棄物処理をサービスマーク制度に加えるべきとの動きが強まっているようです。
これからはこの満足度の低いサービスをどう向上させていくのかが見物といったところでしょう。
私的には患者食もうちょっと何とかならないかぁ…なんて思っていますけど。