用語解説
用語の読み
きぎょうかんごし
用語の意味
企業看護師とは、企業の医務室や健康管理室に従事する看護師の事で、産業医と連携しながら職員の健康診断の準備や実施、データの処理、保健指導が主な仕事です。また職場のメンタルヘルス不調者の心理的サポートや、休職者の復職に向けての面談や調整などの役割も果たします。
厚労省によると日本人の生活習慣の変化や高齢者の増加により、近年、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病の有病者や予備軍が増加しており、それを原因とする死亡者は、全体の約3分の1にものぼるとされています。
そこで平成20年4月から特定検診・特定保健指導が始まり、企業検診においてもこれが導入されるようになりました。しかし同省による特定保健指導における看護師の位置づけは暫定的で、継続して特定保健指導を行うことができるのは医師・保健師・管理栄養士のみとしています。
企業看護師になるにはこれといった資格はなく、看護師免許と一定の実務経験があれば就職することができます。病院のように人手も設備も揃っていない会社などで、急病者やけが人が出た場合に冷静な判断と対応ができる知識と技術が必要です。
しかし、病院での臨床経験だけでは予防医学や産業看護、メンタルヘルスの知識が不十分なため、それを補うように産業看護師の認定資格を取得する人もいます。また企業には看護師ではなく、保健師が企業看護師として従事している場合もあります。
また企業の健康管理室や医務室の設置基準は労働安全衛生法により「努力義務」とされているため、物理的な問題などから、設置されていない企業も存在しています。そのような企業には企業看護師は従事しておらず、健康診断や保健指導は企業が嘱託する医療機関が行います。
その他、企業の規模によって看護師が正社員として常駐しているところもあれば、嘱託職員や派遣社員として従事している場合もあります。
企業看護師に転職を考えている方へ
企業看護師は、土日・祝日が休みであるだけではなく、仕事量の割には年収も比較的高い企業が多いため、非常に人気の職業となっています。
そのため、倍率も高く、なかなか就職するのは難しいといえるでしょう。
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看護師・椿(つばき)の一言コメント

最近企業ナースの求人多くなりましたよね、昔は企業内にいる看護師なんて殆んどいませんでしたよね!?
企業によっては、医務室・診療所として設けている所もあって、もちろんドクターも常駐していて、診察、職員健診、予防注射も会社内で出来ることになるわけですから、会社勤めの人には便利な世の中になりましたね。
また、企業ナースの実際の職場は、会社だけの企業だけではなく、製薬会社や、治験、CRC(治験コーディネーター)CRA (臨床開発モニター)等など、なんだか看護師の肉体労働!と言うイメージがらかけ離れてきている…。
何故に企業看護師??と思われがちですが、やはり大きいのは、不規則勤務じゃない!土日・祝日は休み!残業がない!この三点でしょう。
私も企業看護師の求人をあれこれと探した経験ありますが、結構倍率高い!!
まあ、健診や予防医学等の専門的知識や経験がかなり必要とされるので、看護師よりも保健師の方が採用されやすいのは事実!!仕方ないかぁ…
給料もさほど病院とは変わらない!!子育て中の看護師には、やはり魅力的に映ってしまいますよね~。