失行がある患者のケアのポイント

失行がある患者のケアのポイント【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 失行がある患者のケアのポイントについて理解し、個別性に応じた対応ができる

病態の概要

失行とは

  • 実行する意志があるにも関わらず、正しい動作が行えないこと
  • 運動機能、知能、意識の障害では説明がつかない

失行の評価の前に以下を確認する

  • 麻痺・失調・感覚障害の有無
  • 視覚機能や聴覚機能の障害の有無
  • 言語理解の程度

種類と特徴

  • 損傷部位:主に頭頂葉(知覚・思考の認識や統合を行う)
  • 構成失行(構成障害):物の空間的な構成が把握できない(例 図形を描く、マッチ棒で三角形を組み立てられない)
  • 着衣失行:衣服を着る動作ができない(例 どちらの手を袖に通すか分からない)
  • 観念失行:使い慣れた物の扱い方が分からない(例 歯磨きの順序が分からない)
  • 観念運動性失行:指示された動作ができない(例 「歯磨きをしてください」と言われてもできない)
    ※ただし自発的には動作が可能なため、患者自身が気づかないことが多い

治療

  • リハビリが中心となる

観察項目

  • 患者の基礎疾患、障害の部位の確認(CT画像など)
  • 失行の種類や程度、症状の把握
  • 治療方針とその内容、患者・家族の受け止めの状況
  • 患者・家族の理解度
  • 精神状態の把握
  • ADL、スタッフの関わり方の確認
  • 治療内容(リハビリの介入状況)の把握

アセスメント

  • 失行の種類や特徴を把握し、患者の病態を理解しているか
  • 個別に応じた適切な関わりによって、日常生活の援助ができているか

看護ケアのポイント

  • 患者の症状を理解しながら日常生活状況を把握し、患者の個別性に合ったアプローチの方法を考える
  • 雑音により行為が阻害されるため、患者が集中して取り組む環境づくりを行う
  • 医療スタッフもゆっくりとした関わリをもつ
  • 患者の自信・ステップアップにつなげるため、実施できたことを褒め、間違った行為に対して過度な指摘・訂正をしない
  • 行為の再取得をめざし、混乱を防ぐため、一度に複数の指示をせず、1つのことが終わってから次の指示をする
  • 手を添えた動作訓練を繰り返し行い、再取得できるように援助する
    ※失行は経験を重ねて改善するため、根気強く関わる必要がある
  • リハビリテーションに対する自信喪失・意欲低下を防ぐため、家族の理解を促し、患者・家族が同じ目標に向かって取り組めるよう援助する

注意点

  • 患者の混乱を避けるため、医療スタッフ間での統一した関わりを持つことが重要である
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
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