注意障害がある患者のケアのポイント
注意障害がある患者のケアのポイント【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年8月10日
最終更新日:2013年8月10日
(変更日:2016年3月15日) ※
目的
- 注意障害がある患者のケアのポイントについて理解し、個別性に応じた対応ができる
病態の概要
注意障害とは
- 障害部位:前頭連合野
- 特徴として
- 対象を選べない(選択性の障害)
- 対象への注意が続かない(持続性の障害)
- 対象が切り換えられない(転導性の障害)
- 複数の対象へ注意が向かない(分配性の障害)
- 症状の例
- 注意が散漫となり、食事が進まない
- 一口量が多く、口の中に詰め込み、むせる
- フットレストをおろしていないのに、立とうとする
治療
観察項目
- 患者の基礎疾患、障害の部位の確認(CT画像など)
- 病識の有無、転倒リスクの把握
- 症状やADLの確認、援助内容の把握(指導方法)
- 食事摂取状況、患者周囲の環境の把握
- 麻痺などの症状の把握
- 治療方針とその内容、患者・家族の受け止めの状況
- 患者・家族の理解度
- 精神状態の把握
- 治療内容(リハビリの介入状況)の把握
アセスメント
- 注意障害の特徴を把握し、患者の病態を理解しているか
- 個別に応じた適切な関わりによって、日常生活の援助ができているか
看護ケアのポイント
- 複数の内容を一度に伝えると患者が混乱するため、1つの動作から指導する
- 指導は、集中力を保ち繰り返し行うことにより効果があるため、短時間でポイントを押さえて行い、あまり間隔をあけないようにする
- 声に出すことで注意が向き、エラー防止につなげるよう、注意・集中を喚起し、患者自ら声を出し行うよう促す
- 簡単な動作手順をベッドサイドに提示することで注意喚起し、患者自身に気づきやすくさせる
- 誰の問題なのか認識しやすくするため、名前を書いて注意喚起する
注意点
- 患者周囲の刺激をなくし、集中しやすい環境づくりに努める
※小さな刺激でも動作が中断され、生活に影響を及ぼすため
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関しては本記載内容とは対応が異なりますので、必ず各病院ごとに作成されている感染症ガイドラインに従ってください。
本コンテンツの情報により発生したトラブル、損害、不測の事態などについて、当社は一切の責任を負いかねますので、予めご了承いただきますようお願いいたします。
※コンテンツの日付け表記ついて「公開日…ページを公開した日」、「最終更新日…情報を更新した日」、「変更日…システムやデザインの変更を行った日」をそれぞれ指します。
「いまさら聞けない看護技術」の最新情報をチェックしよう
当サイトは、「あした仕事で使う知識を学べる」ナース専用のハウツーサイトです。
Facebook または Twitter で最新情報をチェックして、職場の同僚と差をつけよう!
Follow us!
ナース転職サイト おすすめ 3サイト
転職しようかな…と考えている看護師の方には、以下の転職支援サービスの利用がおすすめです。
-
看護roo!(カンゴルー)
● 累計利用者数50万人以上
● 求人数トップクラス
● 東証プライム市場上場企業
● 資格が活かせる病院以外の求人も豊富
公式サイト 口コミ・詳細 -
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
● 求人数トップクラス
● 累計利用者数は40万人突破!
● 病院求人多数
● がっつり働きたい人におすすめ
公式サイト 口コミ・詳細 -
マイナビ看護師
● CM多数!大手転職支援サービス
● 全国各地の求人をカバー
● ブランク・未経験OK求人が多い
公式サイト 口コミ・詳細
もっと詳しく知りたい方は、「ナースの転職サイト比較ランキング」をご覧になり、自分にあった転職サイトを探してみてください!
ナースハッピーライフを通じて転職支援サービスに登録いただくと、売上の一部がナースハッピーライフに還元されることがあり、看護技術の記事作成や運営費に充当することができます。応援お願いいたします。