フットケアの基本技術 創傷ケア
フットケアの基本技術 創傷ケア【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年9月19日
最終更新日:2018年05月13日
(変更日:2013年9月6日) ※
目的
- 皮膚損傷についてアセスメントを行い、程度にあわせた適切な治療や処置を提供できる
- 損傷の原因についてアセスメントを行い、ケアを通して再発防止への指導や動機付けができる
方法
ケアには損傷のリスクを伴うため、適切な研修をうけた看護師が、医師に相談しながら、新たな損傷等を作らないように注意しケアを行うことが重要である
発赤
- 圧迫を除いても退色しない発赤は、圧迫の原因を探り、それを取り除くことが必要
- 皮膚損傷を伴わない場合は、消毒の必要はない
皮膚剥離
- 新しい靴での長時間の歩行や裸足で靴を履いた場合など、靴擦れが原因のことが多い
- 糖尿病神経障害があると潰瘍化しやすい
- 発赤や腫脹・熱感など感染兆候の有無を観察する
- 靴擦れなどの原因をアセスメントし、靴の選び方など患者に合わせた指導を行う
- 必要に応じて、自宅での創処置の方法を指導する
処置方法
- 消毒・生理食塩水での洗浄後、創部は滅菌ガーゼなどで余分な水分を強く摩擦しないように拭き取る(それ以外は清潔なタオルで良い)
- 必要に応じて、抗菌薬軟膏を塗布し、滅菌ガーゼなどで保護する
湿潤療法を行う場合
●洗浄は流水で行い、生理食塩水を使用しないこともある
●感染兆候がなければ、滅菌ガーゼではなく創傷被覆剤(ラップや創傷用の皮膚被覆・保護材)を使用し湿潤環境を保つほうが治りが早いケースもある
亀裂
- 亀裂の原因として、自律神経障害に起因した発汗減少による足の乾燥や角質の増殖が挙げられる
- 亀裂が深くなったり感染し壊疽を起こしたりするため、早期に治療することが重要である
- 空気が乾燥する冬は特に注意が必要である
処置方法
- 石鹸や流水でよく洗浄し、消毒後・生理食塩水で洗浄する
- 必要に応じて、抗菌薬軟膏などを塗布し、滅菌ガーゼなどで保護する
- 角質が厚い場合は、角質除去を行うこともある
湿潤療法を行う場合
●洗浄は流水で行い、生理食塩水を使用しないこともある
●感染兆候がなければ、滅菌ガーゼではなく創傷被覆剤(ラップや創傷用の皮膚被覆・保護材)を使用し湿潤環境を保つほうが治りが早いケースもある
- 白癬菌による角質増殖や亀裂などが疑われる場合は皮膚科受診をすすめる
水疱
- 表皮と真皮の間に浸出液が貯留した状態を水疱と呼ぶ
- 靴擦れから生じることもある
- 皮膚欠損用創傷被覆剤(ドレッシング剤)や軟膏を用い、皮膚表面を乾燥から守ることが原則
- 水疱は無理に破ってはならない(湿潤環境を保つことで治癒を早めたり感染を予防する)
※水疱が破れた場合は、十分に洗浄を行う - ポピドンヨード(イソジン®)などによる消毒は、創表面の組織障害を起こすため避けることが望ましい
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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