フットケアの基本技術 爪の肥厚・陥入爪のケア
フットケアの基本技術 爪の肥厚・陥入爪のケア【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年9月20日
最終更新日:2018年11月05日
(変更日:2019年9月17日) ※
目的
- 爪の肥厚・陥入爪による皮膚の損傷や感染を予防することができる
方法
ケアには損傷のリスクを伴うため、適切な研修をうけた看護師が、医師に相談しながら、新たな損傷等を作らないように注意しケアを行うことが重要である
爪の肥厚
肥厚の種類
- 爪甲が厚みを増しているもの(加齢による乾燥が原因)
- 爪甲下の角質が増殖し肥厚して見えるもの(白癬やカンジダなどが原因)
- 遺伝が原因のもの
使用物品
ポイント
- 1度に削りすぎないよう少しずつ削る
- 仕上げにやすりをかけて引っかかりをなくす
- 白癬が原因の場合は、白癬の治療を行うことが肥厚を防ぐため、皮膚科受診が必要である
- 肥厚し硬くなった爪を切る場合は、先に足浴を行うことで爪がやわらかくなるので、切りやすい
陥入爪
- 陥入爪は、爪の先端の角が軟部組織にくい込み炎症を起こす状態で、壊疽を起こすこともある
- 原因は、靴による圧迫や深爪の繰り返しが多い
- 発赤や疼痛を生じ、感染することもある
- 壊疽を予防するため、速やかな処置が大切であり、皮膚損傷や感染の有無を注意深く観察する
- 爪の巻きを和らげるため、爪の内側から薄い爪やすりをいれ削る
- 陥入が強い場合や疼痛が有る場合は皮膚科医に相談する必要がある
- 陥入爪を予防するため、爪の切り方やきつい靴を履かないよう指導する
陥入爪が軽度の場合のコットンテクニック
- 必要物品:鋭匙・綿(コットン)・テープ
- 方法:圧軽減のため、陥入部分を少し掘り起こしてその部分に少量の綿を挿入し、テープで固定する
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関しては本記載内容とは対応が異なりますので、必ず各病院ごとに作成されている感染症ガイドラインに従ってください。
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