用語解説
用語の読み
ほうしゃせんしょうがい
用語の意味
短時間に体の広い範囲で高線量の放射線を被爆したとき、線量に比例して様々な障害が生じます。これを急性放射線障害といいます。
放射線は大きく分けて、電離放射能・非電離放射能に二分できます。
更に電離放射能は、電波・粒子線・中性子線に三分できます。一般的にはこの電離放射能による障害を放射線障害といいます。この、電離放射能の生体への影響は、早期・晩発・後世代的障害があります。
被爆後の48時間以内に最初に現れる症状として食欲不振・悪心(おしん)・嘔吐などの症状があります。その後疲労感だけの無症状の期間あります。
その後は、
- 1.5シーベルト以下 : 一時的な生殖機能障害
- 6シーベルト以下 : 永久的な生殖機能障害
- 5シーベルト以上 : 皮膚に紅斑や毛髪の脱毛・白内障
- 7シーベルト以下 : 被爆で感受性の高い骨髄障害・貧血
- 10シーベルト以上: 消化器官の障害
- 25シーベルト以上 : 皮膚の上皮組織が爛れる潰瘍
- 数十シーベルト : 中枢神経障害(感情鈍麻興奮・運動失調・けいれん・意識障害)で死に至る
- 500シーベルト以上: 壊死
このような障害を起こします。このような発症期を乗り切れた場合には、回復期に移行します。
ですが、その後に晩発障害(白血病・皮膚がんの発生・老化促進)や後世代障害(奇形児・遺伝障害)を起こします。これらは被爆した放射線量により確率が高くなります。
治療の方法は電離放射線被爆からの離脱が最重要です。その他にも各種障害にあわせた治療が必要です。被爆した自覚のある場合は内科へ。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
放射線障害の症状は、急性、慢性、後世代に分けられていて、実際の症状はそれにより様々です。所で、医療関係者の気になる電離放射線障害と言えばX線です。まあ検査室で行うレントゲンの場合には、適切な防護が行われていますが、こと病棟に関しては、疑問に思うことありませんか?重症者のレントゲンを病棟内で撮る機会多いですよね?実際にポータブルで撮影している際にも、そばにいることが多いし、プロテクターしていないし、大丈夫なのだろうか??と思ったことのある人はきっと多いはず!撮影時、妊娠の可能性のある人は別ですが、大抵は、ドア越しに待機だったり、ベッドの下に隠れるなんてことをしていませんでしたか?しかし、ポータブルの場合でも、実際の線量は問題ないらしいと言う結果が…。しかし、放射線を浴びていることに変わりはない!
そこで、放射線障害防止について、いくつかの文献を読んでみました!!しかし、難しい用語が沢山!!結局、チンプンカンプン???もっとわかりやすくしてくれればいいのになぁぁと思うが、つまりは悪影響をもたらす、放射線障害発生の危険から、放射線従事者や、一般の人々を守ると言うことらしい。でも、NICU・ICUでは、ポータブルを撮る頻度も多いので、適切な防護が望まれますね!!