用語解説
用語の読み
ほうしゃせいぶっしつ
用語の意味
放射性物質は、別名放射線源といい、放射能を有する物質のことで、ウラン・プルトニウムなどの核燃料物質や、核反応を起こす又は中性子を吸収して生成された放射化した物質のことです。
原子炉で核燃料が核分裂した核分裂生成物、その原料となる核原料物質、その時の設備や冷却水などが中性子を吸収した放射性汚染物質・廃棄物といいます。
それ以外にも、放射性物質は自然界にも沢山存在しています。宇宙から降り注ぐ宇宙線や太陽風は中性子なので大気中の物質として放射化したりなど様々です。
このように自然界に普通に混在している放射性物質は当然生物にも取り込まれていているので生物は継続的に被爆しています。
ただし、核爆発や臨界事故など人工的に発生させた放射性物質で被爆の恐れのある場所は放射線管理区域とされ厳重な管理が必要です。区域には汚染リスクがある場合とない場合があり、それぞれ、中性子によって放射化される区域とガンマ線の被爆のみの区域とに分けられます。
このような放射性物質が体内に入った場合、体内で留まり放射線を出し続けます。物質により期間は変りますが、放射線量は減少していきます。
ただし、体内に入っても多くは排出される。規定値を超える摂取があっても基本的には人体にたいした影響はありません。ですが積極的にとるべきではありません。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
福島原発の事故で、放射線の問題は最近ニースでもよく話題になっていますね。事故が起こる前は、あまり、放射線物質なんて言葉は身近にはありませんでした。
しかし、放射性物質が拡散されたことで、農作物や、家畜にまで影響を及ぼし、その拡散は九州地方にまで波及していて、日々の生活でも不安を抱かずにはいれれませんね。
私達の一番身近にあるのが自然被曝、医療被曝ですが、もっとも身近な放射線は、レントゲンやCTといった所です。
また、がん患者に対して行われる放射線治療、等々少なからず、私達も恩恵を受けていますね。
しかし、レントゲン(X線撮影)、CTでは放射性物質は拡散されません。レントゲンの場合でも一時的にその瞬間だけX線を照射させているだけです。
ですから、最近よくレントゲンと、福島の被ばくを引き合いに出していますが、比較するのはちょっと違う気がするのです。
所で、看護師は、一年受ける被ばく線量は、20mcv以下と決められていて、実際に測定しても多くの看護師は、1mcvどんなに多くても2〜3mcv以下と言われています。自然被ばくに比べても、少ないと言われています。
まあどこの病院でも、毎年被ばく線量を測定している訳ではないので、あくまでも、データーは、目安です。
しかし、なにはともあれ、私達もその情報が正確であるか、冷静に見極めて行動しなくてはいけないですよね!